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16億円の日本人は「アジアの新星」…海外絶賛、欧州で株上昇する“ダイヤモンドの原石”

FOOTBALL ZONE / 2024年11月23日 7時10分

■パルマ鈴木彩艶のポテンシャルに伊太鼓判「文句つけようがない」

 日本代表GK鈴木彩艶は、今季からイタリア・セリエAのパルマに移籍してプレーしている。元イタリア代表GKジャンルイジ・ブッフォンらの名手が務めてきたパルマの守護神の座を開幕からキープしているが、パルマ専門のニュースサイト「パルマ・ライブ」では「アジアサッカー界の新星」だとして、ファン投票では今夏ベストの獲得選手に選出されたという。

 現在22歳の鈴木は小学生年代の浦和ジュニアからジュニアユース、ユースと昇格して浦和史上最年少のプロ契約をしてトップチームへ。2021年にはルヴァン杯でニューヒーロー賞も獲得した。同年には飛び級で東京五輪のメンバーに入り、22年には日本代表デビューも果たした。そして、23年夏にベルギー1部シント=トロイデンへ移籍すると、今夏にパルマへと移籍した。

 レポートでは「パルマのゴールは長年、歴史に名を刻むGKによって守られてきた。ブッフォンのみならずタファレル、バッロッタ、ブッチ、フレイ、ミランテといった名手が過去に栄光のページを刻んできた。しかし現在、そしておそらく未来は東洋からの来訪者による。この夏、パルマはシント=トロイデンから1000万ユーロ(約16億円)で獲得した鈴木に託すことを決めた」として、今季がセリエBからの昇格組ながらも歴史を紐解けば名手が彩ってきたGKの歴史を紹介した。

 そして、入団後の鈴木の過ごし方について「言葉もチームメイトも知らないままパルマに到着したが、すぐに謙虚な姿勢で、しかし自らのプレーを自覚して仕事に取り掛かった。最初のうちは順応の期間が必要だった。ファビオ・ペッキア監督によれば、シーズン当初は経験豊富なレアンドロ・チチゾラとのポジション争いの予定だった。しかし、彼の自信と冷静さに促されて、最初から彼に先発の座を与えた。リーグ戦が始まってから今日に至るまで、この日本人は出場停止による1試合の欠場のみだ」と、予定より早くポジション争いに決着がついた流れを紹介した。

 リーグ戦が始まり、開幕戦のフィオレンティーナ戦やああ第2節の名門ACミラン戦ではファインセーブや得点の起点になるプレーを見せた。それでも「リーグ全体の視線が彼に注がれ、すべてのパフォーマンスが虫眼鏡の下に置かれた。ファインセーブもあれば、経験不足や熱心さゆえのミスもあった」と、長所も欠点も注目を集める状況にあったという。

 それでも「2002年生まれの鈴木は、最初のミスや初期の批判に屈することなく、再び個性と自信を見せた。若い守備陣を不敵にリードし、心強いシグナルを送り続けている。ファンもこの日本人GKを高く評価するようになり、私たちのアンケートでは、この夏のマーケットでのベストバイに選ばれた」と、サポーターの心を掴んでいることが報じられた。

 レポートでは「鈴木はアジアサッカー界の新星だ」として、「間違いなく、改善の余地はあり、いくつかの欠点はまだ修正する必要がある。しかし鈴木は、その文句のつけようのない優れたフィジカル面での資質に加え、これまでに得た経験などを披露している。この日本人GKはまだ磨かれる必要があるが、ダイヤモンドであることは間違いない」と、絶賛した。

 若くして日本代表でもゴールマウスに立つのが日常になりつつある鈴木だが、イタリアで1年目のシーズンでも高い評価を獲得していると言えそうだ。(FOOTBALL ZONE編集部)

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