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ベスト11&ゴ—ルなのに…「PKを除けば一桁なので」 レジェンド辛口評、求めた“一個上のレベル”

FOOTBALL ZONE / 2024年12月12日 10時50分

■功労選手に選ばれた遠藤保仁氏、宇佐美貴史について言及「当然のパフォーマンス」

 Jリーグの今シーズンの年間表彰に当たる「2024Jリーグアウォーズ」が12月10日に横浜アリーナで行われ、元日本代表MF遠藤保仁氏が、MF柏木陽介氏、MF柴﨑晃誠氏、GK林卓人氏、GK南雄太氏、MF梁勇基氏、FW渡辺千真氏とともに功労選手に選ばれた。

 日本代表としても歴代最多となる152試合に出場したレジェンドは、1998年から2023年までのプロキャリアのすべてをJリーグでプレーし、通算672試合に出場した。この数字は歴代最多となっており、フィールドプレーヤーで上位3位以内に入っているのは、遠藤氏だけだ。

 受賞の感想について「たくさんのJリーガーの中から、数人しか選ばれないので非常に嬉しく思います」と、淡々と語った遠藤氏だが、「一番、Jリーグでも出ていますし、できれば『特別』とか付けていただきたかった」と、冗談を交えて注文した。

 そして、「ただ、今まで自分が26年間、選手としてJリーガーとしてやれてきたことに誇りを持っていますし、僕はフリューゲルス、京都、ガンバ、ジュビロの4チームだけでしたが、どのチームでもチームのためにっていうのを第一に考えながらやっていたので、本当に素晴らしい、プロとしてのサッカー人生だったと思いますし、胸を張れる数字も残せたと思うので、非常に満足しています」と、言葉を続けた。

 同じアウォーズでは、現在遠藤氏がコーチを務めるG大阪のキャプテンであるFW宇佐美貴史がベストゴール賞を受賞し、ベストイレブンにも選出された。宇佐美について、「周りがどう思ってるか分からないですけど、当然のパフォーマンスをやっただけだと思います。彼自身は、それだけの能力を持った選手だと常日頃思っているので。なんか『今年調子が良い』とか言われてるみたいですけど、別に調子がいいっていうわけじゃなくて本来の姿を見せたっていうだけだと思います」と、近いところから見ていた印象を語った。

■「もっと伸ばしていくために、コーチとしていろんなものを提示していく」

 さらに「彼自身も、ベストイレブンとか、こういう賞を受賞して『また来年も頑張ろう』という気持ちになるでしょうし、僕ら(G大阪)で言うとね、やっぱりチームのキャプテンなので、チームを引っ張っていこうというところにも、もっともっとつながっていくと、『また来年も良いパフォーマンスを』っていうふうになっていくはずなので。素晴らしいシーズンを送ったと思いますが、彼ならもっとできていいんじゃないかなと思うところもあるので、コーチの立場からして、彼をもっともっと、もう一個上のレベルに押し上げるために、コミュニケーションをとっていこうと思っています」と、自身が背負ってきた7番を継いだエースのさらなる進化を手助けすると語った。

 Jリーグに「注文」した遠藤氏だが、さらなる高みを目指すように宇佐美にも注文を付けている。「実際に二桁(ゴールを)取りましたけど、PKを除けば一桁なので。やっぱりPKなしで二桁いく。そうなれば得点王争いにも絡めていくと思う」と言い「彼も満足していないと思いますが、もっともっと伸ばしていくために、僕らがコーチとしていろんなものを提示していく。貴史ともコミュニケーションをとって、今後もやっていければいいかなと思います」と、サポートを続けると繰り返した。

 今シーズン、天皇杯では決勝にも進出、リーグ戦でも4位と上位を争ったG大阪。そのG大阪でコーチを務めながら、S級の指導者ライセンス取得を目指している遠藤氏は、現役時代に続き指導者としてもJリーグを含めた日本サッカー界を盛り上げてくれるはずだ。(河合 拓 / Taku Kawai)

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