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黒田監督が冗談? 「一切ブレない」勝負師が見せた意外な一面「バラエティーに出たいらしい」

FOOTBALL ZONE / 2024年12月17日 7時50分

■勝利の哲学を植え込んだ黒田監督について昌子が語る

 今シーズン、J1で最も大きな話題を呼んだのは、初のJ1昇格を果たして最終節まで優勝争いに絡んでいたFC町田ゼルビアだろう。そのチームを率いる黒田剛監督は、勝利に徹するチームを作り上げた。長きにわたって高校サッカーで指導者をしてきた監督が、Jの舞台でも通用することを示したシーズンになったが、元日本代表DF安田理大氏は黒田監督のお茶目な一面をスポーツチャンネル「DAZN」の「内田篤人のFOOTBALL TIME」内で明かしている。

 12月10日に行われたJリーグアウォーズの際に収録された第212回では、町田のキャプテンである元日本代表DF昌子源が出演。昌子はチームが初の連敗を喫した時に、選手間では動揺があったとしたが、監督については「変わらないです。あの人は一切、ブレないです」と、舞台裏を明かした。

 町田は昨シーズンのJ2で連敗はなく、今季も第32節のサンフレッチェ広島戦(0-2)、第33節の川崎フロンターレ戦(1-4)が唯一の連敗だった。昌子は「(それまで)監督の連敗をした時の姿というのを、誰も見たことがなかったんです。したことがなかったから。1敗した時でさえすごいアレルギー反応があって、すごく何がダメだったかというのを、しっかり自分にも、選手たちにも向けてミーティングだったりをしてくれるんです」と現場の雰囲気を話す。

「だから初めて連敗をした時は、あの人の中では相当葛藤があったと思うのですが、僕らには『切り替えよう。もうそれしかない、オレたちは』と。僕らに見せた姿は、そんなに甘くないよね、ここを切り替えてやるしかないよねというものでした」と、連敗を受け入れて次に進もうとしていたという。

 シーズン終盤に勝ちきれない時期を過ごしたが、最後まで優勝戦線で持ちこたえられたのは、そうした指揮官の姿勢があったからと昌子は語る。そんな監督のJ1初シーズンでキャプテンを務めた昌子だが、キャプテンにはチーム全員の投票で選ばれたという。

「キャンプの時に(キャプテンが)決まったのですが、理由も書くんです。キャプテン誰がいいと思う、理由も書く。副キャプテン誰がいいと思う、理由も書く」と、チームの主将選びの投票の仕組みを明かし、来シーズンに向けても投票が行われるだろうと予想した。元日本代表DF内田篤人氏に「それ(来シーズン)外されたら嫌じゃない?」と聞かれた昌子は「そうしたら、今年の僕のキャプテンとしての出来が良くなかったという評価でしょう」と割り切っていると語った。

■安田氏が明かす黒田監督の素顔…監督引退後は「バラエティーに出たいらしい」

 さらに黒田監督には、キャプテンを正式に決める前から「『キャプテンシーを存分に発揮してほしい。でも、投票でオレは(キャプテンを)決めるから。これだけ言っておいて、お前じゃなかったらドンマイ』みたいに言われました」と、キャプテンにならなかった時のフォローも受けていたと明かした。

“勝利の鬼”のようなイメージがある黒田監督だが、昌子は「ユーモアもある」と言う。これを聞いた安田氏は、一度食事に行ったことを明かして「黒田監督は監督を辞めたら、青山学院大の原先生みたいにバラエティーに出たいらしい。本人が言っていたので」と、青山学院大の原晋駅伝部監督のような将来を描いていることを明かした。

 そして食事後の会計の際の様子について安田氏は「(名前が)黒田剛やん。領収書をもらう時に『森田剛』でとか言うんです。それで『いやいや、何を言うんですか』と言ったら『あ、すみません。『ジャニーズ事務所』で』とか言うてたもん」と、自身の名前をかけたボケを連発した意外な一面を明かし、「全然、おもんないやんと思っていた」と突っ込んでいた。

 プライベートでの、ちょっと恥ずかしい一面も暴露された黒田監督だが、来シーズンもJ1を盛り上げる話題を提供してくれるはずだ。(FOOTBALL ZONE編集部)

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