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Jリーグ突如中止で…GK神対応が「カッコいい」 喝采浴びたファンへの粋な気遣い【24年厳選】

FOOTBALL ZONE / 2024年12月20日 7時50分

■豪雨中止に…浦和レッズGK西川周作が見せた粋な行動

 スポーツ選手の神対応は、見ているものの心を温かな気持ちにさせる。2024年のサッカー界では数々の名シーンがあったなか、Jリーグでも感動的な「神対応」があった。豪雨に見舞われ試合が中止になったなか、浦和レッズの守護神であるGK西川周作が見せたある振る舞いが注目を浴びた。

 それは、夏休みも終わりに近づいた8月24日のことだった。この日、埼玉スタジアムではJ1第28節の浦和対川崎フロンターレの一戦が予定されていた。J1優勝経験クラブ同士の注目の一戦だったが、残念ながらこの日の埼玉スタジアムは断続的な豪雨に見舞われ、試合前には雷雨によって観客に避難命令が出ていた。

 それでも一度は状況が落ち着いたことで、試合は予定どおり19時にキックオフされる。ホームの浦和は前半23分にFW渡邊凌磨が先制ゴールを決めてリードを奪う。しかし、時間の経過とともに雨脚が強くなり、ピッチ上には水溜りができてボールが転がらない場面も散見された。まさにプレーする選手にとっても、試合を観る観客にとっても最悪のコンディションになっていく。そしてハーフタイムには、両クラブの実行委員とマッチコミッショナーの協議の結果、天候の回復が見込めないとして試合はハーフタイムの時点で中止となり、後日、後半だけが行われることになった。

 試合を楽しみにしていたファンにとっては、あまりにも残念なことに。両チームの選手たちがロッカールームに引き揚げていったなか、一度は姿を消した西川はピッチに戻って両ゴール裏、メインスタンド、バックスタンドに向けて深々とお辞儀をした。さらに再びロッカールームに戻る際には、メインスタンドにいたファンにGKグローブとユニフォームを投げ込んだ。

 Jリーグ公式の動画では、西川がグローブをスタンドに投げ込んだ後、着用していたユニフォームを脱いでから、ファンに投げ込む場面を動画で紹介。38歳の守護神の「神対応」には「周作カッコいい!」「さすがキャプテン!!」という声がSNS上にも寄せられた。

 なお、この試合は11月22日に再開試合として後半だけが行われ、川崎がFW小林悠のゴールで1点を返し、1-1のドローで決着。平日19時から45分間だけの試合ということもあって、浦和もクラブとして埼玉スタジアムで販売するチケットを「前売料金」にしたり、通常800円(税込)の生ビールを500円(税込)、350円(税込)のソフトドリンクを100円(税込)で販売するなどの特典を付けて、ファンを迎えていた。(FOOTBALL ZONE編集部)

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