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リバプール久保獲りで浮かぶ「名門レアルの思惑」 現地指摘、130億円移籍を巡る“最優先事項”

FOOTBALL ZONE / 2024年12月25日 7時30分

■久保の去就動向に現地注目、レアルの補強動向にも関与?

 スペイン1部レアル・ソシエダに所属する日本代表MF久保建英は、冬の移籍市場でイングランド1部リバプールへの移籍が噂されている。スペインメディア「Gol」はリバプールが契約解除金を大きく上回るオファーを提示することに加え、ソシエダと同じラ・リーガのレアル・マドリードが、移籍実現時に画策しているとされる思惑を伝えている。

 久保は昨シーズン、公式戦41試合に出場して7得点5アシストを記録。ソシエダの攻撃の中心選手として活躍を見せてきた。今季のソシエダは18試合を消化して7勝4分7敗で7位となっているが、そのなかでも久保はリーグ戦18試合で3ゴールを記録して、昨季同様にチームを牽引している。

 安定して活躍ができることを示している久保について、リバプールは8000万ユーロ(約130億円)の移籍金を準備しているという。久保の契約解除金は6000万ユーロ(約98億円)に設定されているため、記事では「この金額で条件を提示すれば、レアル・ソシエダとそれ以上の契約交渉は不要になり、選手との契約が保証される。リバプールに近い関係者によると、このオファーは欧州の他クラブとの競争に打ち勝って久保を獲得したいという強い関心の表れ」であると伝えている。

 久保の移籍には古巣でもあるレアル・マドリードも関わることになり、記事では「レアルが鍵を握る存在になる」と伝えている。2023-24シーズンにラ・リーガとUEFAチャンピオンズリーグ(CL)の2冠を達成したレアルは、久保の移籍金の50%を得る権利を有している。「久保の移籍金のうち半分の4000万ユーロ(約65億円)はレアルの金庫に入ることとなるが、レアルはソシエダのスペイン代表MFマルティン・スビメンディの獲得を次の移籍市場の最優先事項と考えているため、この移籍で得る金額を、そのままスビメンディの補強に使う可能性がある」という。

 わずか750万ユーロ(約12億円)で久保を獲得したとされるソシエダだが、「多額の利益を得られることになる一方で、クラブで突出している選手の1人を失うことになる。それだけではなく、近年のチームの成長のシンボルとして日本人を見ていたファンの心理にも打撃を与える」とメリットとデメリットを分析。一方、リバプールにとっては「この契約はプレミアリーグと国際大会における競争力を高めるスカッドづくりを活性化させる」と、プラスになることを指摘している。

 さまざまな思惑が絡む移籍になることは確実だが、久保が日本代表MF遠藤航も所属しているリバプールへ移籍することになるのだろうか。(FOOTBALL ZONE編集部)

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