元代表も驚愕の「狙った股抜き」 日本人の50m超ドリブル突破に秘められた“真髄”【見解】
FOOTBALL ZONE / 2024年12月27日 7時30分
■「いいドリブラーは常にルックアップしている」
2024年のサッカー界では、国内外で数々の印象的なシーンが生まれた。1月のアジアカップでは日本代表MF三笘薫が相手選手3人を置き去りにする“50m独走ドリブル”を披露。「レベチすぎ」「これはカッコよすぎ」と、ファンの度肝を抜くシーンがあった。
舞台は決勝トーナメント1回戦のバーレーン戦。3-1で勝利を収めた試合の後半40分、自陣左サイドでボールを受けた三笘は、ハーフウェーライン手前からドリブルを開始した。目の前にいた2人の相手選手を軽々と抜き去ると、そこからゴール前まで独走。ゴールにはつながらなかったものの、50メートル超にわたる圧巻のドリブルからFW浅野拓磨へラストパスを通した。
元日本代表でジュビロ磐田、ベガルタ仙台でプレーした太田吉彰氏が改めて、この一連のプレーに見られる三笘の卓越した状況判断力を分析。「スタートのドリブルの段階から常にルックアップしている。いいドリブラーは常にルックアップしている。最初の選手が後ろ向きから前に出てくるタイミングで瞬時に方向転換で抜きさり、2人目が一歩前に出た瞬時の判断で縦に抜けている」と、その凄みを語る。
ゴール前まで侵入し、浅野にラストパスを通した場面も「しっかりとルックアップしながらいけている。自分でシュートに行くチャンスを見つつ、浅野選手が確実にフリーになるということも想定しながらのドリブル。敵のディフェンダーの足が出るタイミングが確実に見えていて、狙った股抜きのパスですよね。たまたまじゃないです」と振り返る。
「常に周りが見えているというところが凄さですね。三笘選手は世界で活躍する選手なんで、もちろん比べることはできないですけど、自分は蹴って走るタイプのプレーヤーでしたから、これほどまでに状況を把握しながらドリブルすることは正直できなかった」と脱帽する。「ただドリブル突破をしているだけじゃないよ、ということ。周りの状況とかも常に考えながらプレーして、常に良い選択肢を取れているというところが本当にすごい」。所属するブライトンでも高く評価されている三笘の技術の本質が、この場面に凝縮されていたと言えるだろう。(FOOTBALL ZONE編集部)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
高卒でイングランド挑戦の日章学園FW高岡伶颯が最後の選手権。「絶対20ゴール決めて、この高校生活を優勝という形で終わりたい」
ゲキサカ / 2024年12月26日 19時6分
-
急加速、足裏ロール、ニア抜きも完璧! G大阪JrユースFW岡本新大がスーパードリブル弾「自分でもビックリ」
ゲキサカ / 2024年12月25日 20時13分
-
今季自己最低の「39」 三笘薫が口にした反省「甘さが出た」…トップ6入りへ持つ“責任感”【現地発コラム】
FOOTBALL ZONE / 2024年12月8日 11時40分
-
東京Vに加入の明治大・熊取谷一星 恩師が語る〝ネクスト三笘薫〟の強みとは?
東スポWEB / 2024年12月5日 6時9分
-
三笘薫vs菅原由勢の日本代表プレミアリーグ対決はドロー! 三笘は今季3点目ヘッド弾、岡崎慎司の日本人最多14得点まであと1点
ゲキサカ / 2024年11月30日 7時6分
ランキング
-
1河村勇輝が「こんな有名人だとは…」 同僚驚愕の経済効果を地元紙指摘「世界に多くのファン」
THE ANSWER / 2024年12月27日 16時33分
-
2《まさかの年俸1億6000万円》巨人入団・田中将大が頼った「凄腕代理人」の存在 阿部慎之助監督に直談判、海を渡った怪物スラッガーには「彼を通じないと取材できない」
NEWSポストセブン / 2024年12月27日 17時10分
-
3甲斐拓也加入で絶望の巨人捕手陣が「トレード志願」の大行列へ…山瀬や喜多ら若手は来季出番ほぼ皆無
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年12月27日 11時37分
-
4大谷マニアがブチギレ「出しゃばるな」 他球団スターが野球を揶揄…問題発言に異議
Full-Count / 2024年12月27日 19時26分
-
540日以上が過ぎても…トライアウト組に厳しい“冬” NPB契約はわずかに3人の狭き門
Full-Count / 2024年12月27日 15時35分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください