“盟友”のリベンジPK「外してほしかった」 元日本代表が伝える引退試合開催の意義
FOOTBALL ZONE / 2024年12月27日 19時30分
■12月15日に行われた自身の引退試合“クライマックスシーン”に言及
Jリーグや海外クラブで実績を残した元日本代表MF松井大輔氏が、今年12月15日に行われた自身の引退試合におけるクライマックスシーンに言及。“盟友”駒野友一氏をPKキッカーに指名し、2010年南アフリカ・ワールドカップ(W杯)での涙のPK失敗をリベンジさせた演出の舞台裏を明かした。
今年2月に現役引退を発表した松井氏。自身の引退試合には京都パープルサンガ(現京都サンガF.C.)でチームメイトだった三浦知良(アトレチコ鈴鹿)のほか、本田圭佑や小野伸二氏、遠藤保仁氏、さらには同じアテネ世代の大久保嘉人氏、石川直宏氏ら豪華メンバー集まり、1万人を超える観衆を沸かせた。
この引退試合で話題になったのがクライマックスシーン。香川真司が女子レスリングの金メダリスト吉田沙保里さんからタックルを受けエリア内で転倒。これがPK判定となった。キッカーに指名されたのは駒野氏。10年南アW杯・決勝トーナメント1回戦パラグアイ戦のPK戦で、3人目のキッカーとして登場も失敗したあの場面のリベンジを託す演出だった。
駒野氏はこのキックを成功させ、大きな祝福の輪が。TVerで配信されている「マンデーフットボール」出演時(12月23日放送回)に登場した松井氏は番組出演後に取材へ応じ、この演出の舞台裏に言及。「小6から一緒ですからね」という“盟友”駒野氏のリベンジPKは「もう5月ぐらいには、シナリオはできていた」といい、冗談交じりに「本当は外してほしかった」と笑いながら言った。
PKの場面で本人には「どうすんの?」と反応されたそうで、「決めればいいんだよ。とりあえず決めてくれ」と告げたという。「でも逆に多分決めるほうがちょっとプレッシャーだったかもしれないです」と笑った松井氏。その駒野氏をはじめ、同世代が多数集結した引退試合では、久々に充実感に浸った。
「懐かしく思いながらみんな喜んでましたね。アテネ会っていうのもあったりするんですけど、普段なかなか集まれなかったりもするので」。現役引退を表明してからおよそ10か月、自らの呼びかけで集結したアテネ世代の盟友たちとの再共演で、改めてかけがえのない存在であることを感じた。観る者を魅了し続けてきたファンタジスタは引退試合開催の意義を、しみじみと噛みしめていた。(FOOTBALL ZONE編集部・橋本 啓 / Akira Hashimoto)
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