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日本代表の足首が「曲がった」…南米MFの危険タックル 海外移籍直後の悲劇から復活【24年厳選】

FOOTBALL ZONE / 2024年12月28日 11時51分

■パリ五輪初戦、ドリブラー平河悠に思わぬアクシデント

 今夏のパリ五輪で大岩剛監督率いるU-23日本代表はベスト8で敗れ、メダル獲得はならなかった。大会中に起きた出来事としては初戦のパラグアイ戦でFW平河悠(ブリストル・シティ)が負傷離脱したワンシーンが思い起こされる。2024年のサッカー界でおきた数々の衝撃シーンの1つとして、改めてこの場面に再脚光。惜しまれる離脱になったたなか、新天地で見事復活を遂げた。

 パリ五輪に臨んだU-23日本代表は決して大きな期待を寄せられていたわけではなかった。オーバーエイジの選手はもちろん、U-23世代の選手でもFW久保建英、MF鈴木唯人、GK鈴木彩艶も所属クラブの承諾を得られず。U-23アジアカップで活躍したMF松木玖生も海外移籍に向かっており、招集が叶わなかった。

 そのなかで迎えたパリ五輪初戦のパラグアイ戦、日本は前半19分にDF大畑歩夢のパスからMF三戸舜介が先制ゴールを決める。その3分後に相手の凶悪なプレーが、平河を襲った。同22分に中盤でボールを持った平河がパスを出したあと、フォロースルーして残っていた右足をパラグアイ代表MFウィデル・ビエラに踏みつけられてしまう。主審はプレーを流していたものの、ビデオ・アシスタント・レフェリーの介入があり、オンフィールド・レビューの結果、ビエラは一発退場となった。

 このプレーに元日本代表DF栗原勇蔵氏も「凄い角度で曲がっている」と、7番の状態を気遣った。平河はこの怪我により、大会中の復帰が困難に。期待値が高かったドリブラーの惜しまれる離脱となった一方、日本は5-0でパラグアイに大勝。この初戦の勝利で勢いづいた大岩ジャパンは、グループステージで3戦全勝7得点無失点と完ぺきな戦いぶりを見せた。準々決勝で優勝するスペインに0-3で敗れたものの、出場チームで唯一のオーバーエイジなしだったこともあり、世界的にも高く評価された。

 パリ五輪中の復帰が叶わなかった平河は当時、FC町田ゼルビアからブリストル・シティに移籍したばかりで、新天地でも開幕3試合を欠場。それでも復帰後は存在感を示しており、ここまで公式戦18試合に出場して2得点1アシストを記録している。パリ五輪では十分にプレーすることができなかったが、再び日本代表として世界大会の舞台に立つためにも、イングランドの地で自身のプレーに磨きをかけている。(FOOTBALL ZONE編集部)

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