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開幕戦から劇的展開…名門帝京が17大会ぶり勝利 優勝6回の名門校が復活【高校選手権】

FOOTBALL ZONE / 2024年12月28日 16時11分

■残り10分を切ったところからドラマ、京都橘(京都)を2-1で下した

 高校サッカー界のカナリア軍団が15年越しに開幕・国立を制した。第103回全国高校サッカー選手権は12月28日に国立競技場で開幕戦が行われ、帝京(東京B)が京都橘(京都)を2-1で下した。

 第88回大会以来15大会ぶりの出場となった名門は前半5分、MF堀江真広が蹴った左コーナーキックをDFラビーニ未蘭が打点の高いヘディングで叩いて先制ゴールを挙げた。これが帝京としては、現在は名古屋グランパスでプレーする元日本代表MF稲垣祥が前回出場時に決めて以来のゴールになった。

 その後も安定したボールポゼッションを見せる帝京に対し、京都橘はFW伊藤湊太にボールを集めて対抗。ロングスローや、ファーサイドに固まった選手たちが一気に動き出すコーナーキックなど工夫のあるセットプレーも見せた。帝京の1点リードで折り返して迎えた後半10分、京都橘は波状攻撃を見せ最後はゴール前で伊藤につながるビッグチャンスを得るも、シュートは枠外に飛んでしまった。

 京都橘は後半途中で3バックに切り替えるなど対策を講じたものの、開始直後の1点が重い展開に。それでも後半33分、ショートコーナーから中央に入れたボールをMF桐原惺琉が押し込んで1-1の同点になった。しかし直後の後半35分、帝京は中盤でのボール奪取から速攻を仕掛けると最後はFW宮本周征が冷静に流し込んで勝ち越し。試合終盤にドラマが待っていた試合は帝京が2-1で競り勝ち、31日の2回戦へと進出した。

 歴代2位タイの優勝6回を誇る帝京は、第88回大会も12月30日に改修前の国立競技場で行われた開幕戦を引き当てたが、ルーテル学院(熊本)に敗れていた。そのため、この勝利が15年越しでの1勝になった。また、選手権での勝利は第86回大会の1回戦で済美(愛媛)に勝利して以来の約17年ぶりのもの。DF中田浩二やFW田中達也といった日本代表選手も輩出してきた名門が大きな1勝をつかみ取った。(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)

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