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3部時代にホテルバイト経験の苦労人…J1で決めた“キャノン砲”に衝撃「何度見てもすげー」【24年厳選】

FOOTBALL ZONE / 2024年12月30日 8時30分

■新潟FW谷口海斗が決めた一撃に注目

 今シーズンのJリーグでは、ガンバ大阪のFW宇佐美貴史が北海道コンサドーレ札幌戦のアディショナルタイムに決めたゴールがベストゴールに選ばれた。この得点以外にも観客の度肝を抜くようなゴールはたくさんあった。2024年のサッカー界では数々の衝撃シーンがあったなか、今回はアルビレックス新潟のFW谷口海斗が決めた20m超えのダイレクトシュートに着目する。

 谷口の右足が火を噴いたのは、2月24日に行われたJ1リーグ開幕戦のサガン鳥栖とのアウェーゲームでのことだった。2023年のJ1開幕戦でもセレッソ大阪から開幕戦ゴールを挙げていた谷口は、1点ビハインドの前半アディショナルタイムにMF宮本英治からスルーパスを受けると、ペナルティーエリア(PA)に入る前に浮き球をシュート。ボールはファーサイドのポストを叩き、新潟のシーズン初ゴールが生まれた。

 谷口の2年連続開幕ゴールで勢いづいた新潟は、後半9分にも追加点を挙げて2-1と逆転勝利。このゴールを公開したスポーツチャンネル「DAZN」のSNSには、ファンから「ヴァーディみたいだな」「何度見てもすげーな…」「最高で理不尽なゴール!!!」「バケモノすぎ」といったコメントが寄せられて話題となった。

 2018年にJ3のいわてグルージャ盛岡でJリーガーとなった谷口だが、当時はホテルマンとしてアルバイトをしながらサッカーを続けてきた。その後、2020年にロアッソ熊本でJ3得点王に輝き、2021年に当時J2の新潟に移籍してJ2優勝&J1昇格に貢献した。J1での1年目となった2023年はリーグ戦21試合3得点だったが、2024年はリーグ戦34試合10得点と2桁ゴールを達成。惜しくも準優勝に終わったルヴァンカップでも決勝でゴールを決めるなど存在感を放った。

 年間最優秀ゴールにこそ選ばれなかったが、このゴールは2・3月の月間ベストゴールにも選出された。その強烈なシュートから「日本海キャノン」とも呼ばれるようになった谷口。オフのたびに移籍の噂も出るが、ステップアップを繰り返し、J1で2桁得点を挙げられるまでになったストライカーの去就は注目されている。(FOOTBALL ZONE編集部)

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