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敵将も脱帽「正直あそこまでとは」 超高校級FWの“一級品プレー”に嘆き「頭に入ってなかった」

FOOTBALL ZONE / 2024年12月30日 10時30分

■高岡伶颯はハット含む2アシストで5得点に関与

「ちょっとレベルが違うな……」

 第103回全国高校サッカー選手権1回戦、日章学園(宮崎)と西目(秋田)の試合開始早々に記者席スタンドから聞こえてきた驚嘆の声。それもそのはず、プレミアリーグのサウサンプトンに内定している日章学園エースFW高岡伶颯は、キックオフ直後から高校生離れしたプレーを連発した。

 身長こそ166センチと小柄の部類に入るが、体格差のある相手DFに2連続で競り勝つ。スタンドから見ていると、高岡が先に飛んでいるにもかかわらず、なかなか落ちてこない。それどころか空中で止まっているように見えた。

 さらに驚かされたのが前半5分のプレーだ。味方がバックパスをし、高岡はそれに合わせて少し降りてボールに近寄った。MF小峠魅藍がトラップした瞬間、降りて付いてきた相手DFを嘲笑うかのように素早く反転し、膨らみながら裏に抜け出しボールを呼び込んだ。

 少しボールが外に流れ、シュートまでは行けずにクロスで終わったものの、一級品の抜け出しを見せた。この相手から消えるような動きに敵将も脱帽。「うちはセンターバック(CB)に自信持ってたんで、シンプルに今までやってきたとおりに頑張ろうと思っていたけど、(高岡の)動き出しの質が正直あそこまで高いとは頭に入っていなくて、想定しきれてなくて。もうちょっと準備できれば、ここまでにはならなかったのかな」と、西目の安田洋介監督は嘆きのコメントを残した。

 また、日章学園の原啓太監督も「代表の合宿に行くたびに良くなっているので、我々の日常の指導プラス、代表のスタッフとかに鍛えられている。あとやっぱりジャンプ力とか含めてあの消える動きっていうのは、教えてできるものでもないと思うので、やっぱり生粋のストライカーというか。もう点を取るっていうその能力は本当に高いので、ちょっと教えてできない部分じゃないかなというふうに私は感じています」と、身近に見ている人でさえも驚嘆の能力を兼ね備えている。

 サウサンプトンは現在プレミアリーグで厳しい状況が続いているが、来季加入してどれほど通用し、どこまで飛躍し活躍するのか、高岡の一挙手一投足から目が離せない。(FOOTBALL ZONE編集部・小西優介 / Yusuke Konishi)

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