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高校生の衝撃FK弾「プロでも入る」 枠外からカーブの一撃…元代表名手が絶賛「簡単ではない」【見解】

FOOTBALL ZONE / 2024年12月31日 9時30分

■東北学院MF佐藤成真のスーパーFK弾を太田宏介氏が解説

 第103回高校サッカー選手権1回戦が12月29日、首都圏の各会場で開催。東北学院(宮城)が奈良育英(奈良)を3-1で下した一戦では、美しい軌道を描いたフリーキック(FK)弾が生まれ、その精密さが話題に。元日本代表DF太田宏介氏は「あれだけのカーブをかけるのは簡単ではない」と、その軌道に脱帽の声を上げている。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部)

   ◇   ◇   ◇

 衝撃のFK弾が生まれたのは前半7分、東北学院の3年生MF佐藤成真の右足から放たれた一撃だ。ゴールまでおよそ20メートル超。佐藤が右足を振り上げたキックは壁の外側を巻くようにしてゴール方向へ。ボールの軌道は枠外へと進むように見せかけてカーブがかかり変化。ゴール右上隅へ見事に決まった。

 GKもノーチャンスと言わざる得ない、まさにスーパーな一撃。現役時代、正確な左足のキックで数々のFKを決めてきた太田氏も「完璧なコースだった」というこのFK弾に衝撃を受けている。

「あれを外側から巻くイメージはしていても、あれだけのカーブをかけるのは簡単ではない。ボールに入る角度が斜め45度気味で、真っすぐ入る選手が多い中でインパクトを持てるとあのような巻いたボールが蹴れる。高校生年代でもカーブをかけて曲げられる選手は多いですけど、あれだけのスピードで外から少し巻いて落とせる選手はあまり多くない。プロの試合でも入るんじゃないですかね」

 元日本代表も舌を巻くFKを決めた佐藤はベガルタ仙台ジュニアユースを経て東北学院へ。18歳ながらプロ級の技術に仕上がっている右足には、太田氏も「打ったあとの体勢もぶれない。これが初めてではない証拠。普段の練習の成果の賜物だと思う。完全な武器ですね」と太鼓判を押し、「1本入るとそれが自信になって2本目、3本目とゴールになることがすごく多いので、どんどん蹴って欲しい」と、さらなる活躍に期待を寄せた。(FOOTBALL ZONE編集部)

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