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高校生が驚きの“50m大技”「初めて見た」 全国の舞台で実践…元日本代表DFも驚愕【見解】

FOOTBALL ZONE / 2024年12月31日 11時22分

■【専門家の目|太田宏介】選手権の“ハンドスプリングスロー”が話題

 第103回全国高校サッカー選手権の1回戦に登場した高知(高知)のMF西森吏玖は、会場を沸かす“ハンドスプリングスロー”で大きな話題を呼んだ。元日本代表DF太田宏介氏は「公式戦で実践する選手を初めて見ました」と驚きを露わにしている。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部)

   ◇   ◇   ◇

 12月29日に浦和駒場スタジアムで行われた第1試合。専大北上(岩手)を相手に高知は徹底的にロングスローを行う戦略を披露する。なかでも西森は、助走を取って前転しながら約50メートルのロングスローを放つ大技でチャンスを演出。惜しくもゴールにはつながらなかったが、SNS上でも大きな反響となったプレーについて太田氏も「まずびっくり」したという。

「中学生、高校生の時にアニメの影響で真似したりしていた人はいましたが、実践する選手を見るのは初めてですね。高校生年代ならなおさら、あの位置までボールを放り込めるのは効率的でいい戦術だと思います。Jリーグ、海外で実践する選手が出てきたらそれはまた面白いですね」

 ロングスローについては、太田氏がクラブアンバサダーを務めるFC町田ゼルビアも多用する。その利点として、ゾーンディフェンスが主流の現代サッカーにおいて「ファーストDFが定まりにくい」「ライナー性で来るボールより、クリアで跳ね返す時に遠くへ飛ばしにくい」という2つを挙げた。

「『誰が行くのか』で迷って、落ちたセカンドボールを拾ってゴールにつながるシーンが結構多いです。高校生年代はクロスやセットプレーの対応はまだ成熟していない部分もあるでしょうから、特に選手権でこういったロングスローはめちゃくちゃ武器。来年以降も増えてくると思います」

 衝撃の“ハンドスプリングスロー”にはもちろん「怪我のリスク」もある。だが観客を魅了した高校生のアクロバティックなプレーは、元日本代表DFにも衝撃とワクワクを与えていた。(FOOTBALL ZONE編集部)

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