前回王者・青森山田がまさかの初戦敗退 10大会ぶりの不覚…反撃及ばず高川学園に1-2敗戦
FOOTBALL ZONE / 2024年12月31日 13時46分
■2回戦から登場もまさかの敗戦
前回王者が大会初戦で敗れる波乱が起きた。第103回全国高校サッカー選手権で青森山田(青森)は12月31日の2回戦で高川学園(山口)に1-2の敗戦。早くも姿を消した。
前回大会を制していた28大会連続30回目の出場となる青森山田は、埼玉会場のNACK5スタジアムで第1試合に登場。こちらも6大会連続30回目の出場となる選手権常連の高川学園を迎え撃った。FC町田ゼルビアの監督に就任した黒田剛監督からチームを引き継いで全国優勝に導いた正木昌宣監督が引き続き指揮を執る。
序盤から両チームが前線へのロングボールを多用するなか、高川学園は3バックで中央を力強くブロックした一方で、前線ではFW大森風牙が巧みに体を使ったキープ力を見せ、その周囲をFW田坂大知が細かく動く形で優位性を奪った。
両者無得点で迎えた後半立ち上がり1分、青森山田はMF別府育真が左足で巻き込むようなミドルシュートを放つもゴールポストを直撃。内側に跳ねたボールもゴールラインを割らずに得点とはならなかった。一方の高川学園は後半7分、ショートコーナーからファーサイドに入れたボールがゴールポストに当たると味方のところに跳ね、中央に入れたラストパスを大森が押し込んだ。ちょっとしたボールの跳ね返りの運が、高川学園に味方した。
なかなかグラウンダーで前進する形を作れない青森山田は、ロングボールに対してタイトに守って3ボランチでセカンドボールに厚みを出す高川学園の術中にハマる形に。そして高川学園は後半33分、途中出場のFW行友祐翔がロングボールを収めた後のドリブル突破で獲得したPKを大森が決めた。
青森山田はトレードマークとなってきたロングスローも小沼が投げ込んだ数回しか見せるチャンスがなく苦戦。ラスト4分でサイドを切り崩した攻撃から途中出場のMF麓萊凜が1点を返すも、1-2で試合終了。反撃及ばずまさかの初戦敗退となった。
青森山田は前回までの8大会で4回の優勝を誇る高校サッカー界の強豪として君臨してきたが、第93回大会で中津東(大分)に同点で終えた後のPK戦で敗れて以来10大会ぶりの初戦敗退。前後半の時間内での初戦敗退は、元日本代表FW大迫勇也に2得点を許し鹿児島城西(鹿児島)に3-4で敗れた第87回大会以来となった。(FOOTBALL ZONE編集部)
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