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日本戦ピッチに“異常事態”「嫉妬に近いもの」 立て続けの障害に物怖じせず「最高の見せ方」【見解】

FOOTBALL ZONE / 2025年1月1日 12時40分

■【専門家の目|太田宏介】アウェー中国戦の洗礼を振り返る

 森保一監督が率いる日本代表(FIFAランキング16位)は、2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選で5勝1分と圧倒的な成績を残している。2024年のサッカー界では数々の反響シーンがあったなか、アウェー中国戦で起こったさまざまな“洗礼”について、元日本代表DF太田宏介氏に改めて印象を聞いた。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部・金子拳也)

   ◇   ◇   ◇

 日本は最終予選の初戦で中国相手に7-0の快勝。その後も勝ち点を積み重ねていったなか、11月19日に行われた第6戦では中国と敵地のリターンマッチを迎えた。この試合では、“アウェーの洗礼”の数々が話題となる。

 まずはピッチの大きさだ。会場となった厦門白鷺体育場では、元々引いてあったラインが消され、メイン側、バック側とも内側に新しいラインが引かれた状態になる。FIFAが推奨するピッチサイズは105×68メートルとなるが、それよりも意図的に狭く加工され「これありなの?」と話題を呼んだ。

 そうした変化は選手たちも実感していたが、日本は物怖じせず3-1で勝利。太田氏は「例えばプレミアリーグプレミアリーグとかも、古いスタジアムなどはピッチが少し狭かったりしますよね。それとはまた状況が違いますが、相手側のいたずらのようなものに対して結果で返すという最高の見せ方したのではないでしょうか」と、微笑んだ。

 また試合前の国家斉唱では中国サポーターからブーイングが飛び、試合中にはレーザーポインターで日本代表の選手を照らす場面、乱入者がピッチに現れる場面も。「フェアじゃないなって思うところはたくさんある」と太田氏も振り返るが、「そういう状況を作っている日本が凄い。圧倒的な強さに対する嫉妬に近いものが、一番大きいのではないでしょうか」と冷静な見解を述べていた。

「日本はこの先、よりアジアで抜けた存在、国になっていくと思います」

 3月には再びW杯へ向けたアジア最終予選が待っている。結果次第では8大会連続でのW杯出場が叶う。成長著しい日本代表を、太田氏も誇らしく見守っているようだ。(FOOTBALL ZONE編集部・金子拳也 / Kenya Kaneko)

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