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アジア王者も”解散濃厚”でファン「忘れない」 中国で続くクラブ消滅…日本人監督にも余波か

FOOTBALL ZONE / 2025年1月7日 20時20分

■前田浩二氏の監督就任も立ち消えに

 中国サッカー協会は1月6日、来る2025年シーズンにおける中国プロリーグ参加チームの審査結果を発表した。滄州雄獅、広州FC(2部)、湖南湘涛(3部)の3チームは、審査を通過できなかったためプロライセンスが交付されず、今季リーグ戦参加が不可能に。これを受けて湖南と滄州は既にクラブ解散を発表。また、ACL優勝のある広州FCも風前の灯火の状態になっている。こうした状態に中国国内では惜別の声が寄せられた。

 この審査は、国内の不動産バブル崩壊及びコロナ禍以降に中国サッカー界でクラブの負債や給与未払といったトラブル続出を受けての対応策。中国サッカー協会は各クラブの経営状況や負債状況などを鑑みて、リーグ参加可否について審査してきた。しかし、前述3チームはいずれも近年財政難に苦しんでおり、危険視されていたのが実情だ。

 中でも注目は、日本人監督の前田浩二氏が就任濃厚と報じられていた広州だ。かつては広州恒大の名でACL優勝2度(2013年と15年)を果たし、Jリーグのクラブを苦しめてきた強豪だが、親会社の恒大グループの経営難を受けて大幅に経営規模を縮小していた。

 最近でも広州に在籍歴のあった中国代表選手たちが、給与未払を訴えるメッセージをSNS上で度々投稿。財政難は周知の事実であった。こうした状況もあり、前田氏の同クラブ就任も立ち消えとなりそうだ。

 滄州も近年はトップリーグに定着し、2022~23年には浦和レッズに在籍したFWホセ・カンテを擁したクラブとしても知られる。だが一方で多くの選手が給与未払により退団。カンテも同じ問題によりフリーで浦和に加入した経緯があった。

 新型コロナウイルスが感染拡大した2020年以降、既に中国では約50クラブが解散、またはリーグ脱退の憂き目にあっており、ファンや有識者たちもこうした事態には慣れた様子。とはいえ、アジア制覇や中国リーグ7連覇を果たすなど一時代を築いた広州への反響は大きく、サポーターたちは「多くの美しい記憶をありがとう」「ACL優勝の思い出を忘れない」といった惜別の声が多く寄せられた。

 仮に解散しなくとも、クラブが新たにリーグ戦に参入するには4部リーグから昇格する道がある。かつてアジア王者に輝いた広州の今後が注目される。(FOOTBALL ZONE編集部)

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