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加入の8割が地元にゆかり…浦和SDが理想とする地域密着と強さの両立「プラスに働く部分はある」

FOOTBALL ZONE / 2025年1月7日 21時20分

■浦和は9日に新加入選手の発表会見を実施

 浦和レッズは1月9日に新加入選手の発表会見を実施。期限付き移籍を含む10人の加入選手のうち8人が浦和や埼玉県に関係のある選手となった。堀之内聖スポーツ・ダイレクター(SD)は「浦和レッズでプレーしたいという熱い思いがあるか」を1つの獲得基準に置いていると話した。

 浦和は今季、サンフレッチェ広島からMF松本泰志、ベルギー1部コルトレイクからMF金子拓郎を獲得した。その共通点は埼玉県出身であることで、松本は昌平高校から広島へ、金子は前橋育英高校から日本大学を経て北海道コンサドーレ札幌へ入団してプロのキャリアをスタートした。それに加え、アルビレックス新潟から加入のFW長倉幹樹は地元出身であり浦和ユースでのプレー経験がある。さらにユースからの昇格が1人と、期限付き移籍からの復帰が4人いるため、8人が地元や浦和にすでに縁を持つ選手の獲得になった。

 昨季も浦和はFC東京から獲得したMF渡邊凌磨や、ガンバ大阪から加入のDF佐藤瑶大が埼玉県出身かつ幼少期から浦和に思い入れを持つ選手だった。2年前には、この会見で横浜FCからの復帰選手として出席したFW髙橋利樹もまた地元出身の選手として加わっていた。年々、こうした地元出身や過去にアカデミーでのプレー経験を持つといったサイドストーリーを持つ選手の獲得が増えている。

 金子は「埼玉出身で地元のビッグクラブからのオファーは魅力的だった。今まで何回かオファーもいただき、熱意に惹かれて決断した」と話し、松本は「小さいころからあこがれのクラブで、ここでプレーすることを夢見ていた。地元クラブで自分が活躍したいのが夢だった」と話す。

 堀之内SDは、こうしたすでに縁のある選手の補強について「選手獲得の上で最も大事なのは能力。同じくらい大切にしているのは人間性の部分。浦和レッズでプレーしたいという熱い思いがあるか。埼玉出身というのがプラスに働く部分はあるが、それを前提に獲得することは基本的にない。ただ、何人かの選手からコメントがあったように、子供のころから浦和を見てくれていたという言葉を聞けたのはうれしい」と話した。

 一時期は「傭兵集団」という印象も強かった浦和だがMF原口元気やMF関根貴大、MF松尾佑介といったユース出身の実力者を含め地元出身選手が増加している。もちろん、堀之内SDの言葉通りにチームを勝利に導く能力があることは大前提だが、地域密着もまた理念の1つに掲げるJリーグの中で強さとの両立が叶っていくことになれば理想的なもの。地元やクラブへの思い入れがチームの団結力やサポーターも含めた一体感につながっていくことが期待される。(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)

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