1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. サッカー

同僚ブレイクの傍らで…漏れた本音「やっぱり欲しい」 わずか1点に覗くエースの意地

FOOTBALL ZONE / 2025年1月13日 10時30分

■流通経済大柏3年生FW粕谷悠に懸かる“大爆発”への期待

 流通経済大柏(千葉)は、高校サッカー選手権で6大会ぶりの決勝へ進出した。チームの最前線を支えてきたのは、3年生FW粕谷悠。175センチと上背はないが、屈強なフィジカルとバネを武器にヘディングには滅法強い。

 ボールを懐に収めるプレー、ダイナミックなシュート、そして前線からの果敢な守備も得意とし、チームにおいて非常に重要な存在である。今年のチームは4-4-2、4-2-3-1、4-1-4-1のフォーメーションを敷いてきたが、どの布陣でも粕谷は不動だった。

 2トップや1トップとシャドーの関係でコンビを組むのは、テクニックのある柚木創と2年生の昇純希、ゴール前の飛び出しにストロングを持つ和田哲平など、個性が異なる選手たち。どの選手と組んでも自分の持ち味と相手の持ち味を引き出すことができ、かつ高円宮杯プレミアリーグEASTではチーム最多の7ゴールをマークするなど結果も出せる。まさに不動のエースストライカーだ。

 今大会ではまだ1ゴールだが、2トップの一角に抜擢されたスピードアタッカーの山野春太が4ゴールでブレイクしているのは、粕谷が山野の良さを存分に引き出しているからこそでもある。

「誰と組んでも変えないようにしているのは、常に自分が前線で顔を出して、ダブルボランチとつながりを持つことを意識しています。変えているのは立ち位置で、山野のようなスピードタイプ、裏抜けタイプの時は僕が中盤に落ちて行って、積極的にボールに関わったり、中継したりしています。足もとのある柚木や昇などと組む時は自分が前に行って、最前線でボールを収めてから彼らに預けることを意識しています」

 この言葉どおり、柔軟性に富んだプレーを見せているが、当然リーグ戦のトップスコアラーとしてのプライドもある。

「やっぱり自分のゴールも欲しい」

 当然のことだった。だが、彼が今大会で挙げた1ゴールは、「事実上の決勝戦」となったプレミアリーグ王者との大一番での決勝ゴール。3回戦の大津(熊本)戦、ゴール前の浮き球に後方から飛び込んで圧巻のハーフボレーで決めたスーパーゴールは、「何度も映像で見返しています」と口にするほど、彼にとってもチームにとっても最高かつ重要なゴールであった。

「あの感触をもう一度味わいたい」と決勝では大津戦の再現を心に誓う一方で、最後まで彼らしさは失わない。

「前橋育英はボールをつないでくると思うので、もっと細かいステップを踏んで方向転換や出足を早くできるようにしたいし、『止まって動く』の連続をできるようにしたいです。そのうえで僕が前線からのプレスと、攻撃ではボールをしっかりと収めて起点を作って、山野など周囲の良さを引き出しながら、自分でも点を狙いたいと思います」

 ただ真っ直ぐに。優勝候補筆頭が誇るエースストライカーが高校最後の試合で大爆発を期する。(FOOTBALL ZONE編集部)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください