敵ベンチがどよめき「うま」 サイド本職助っ人が1トップ起用で新境地、堂々1G1A
FOOTBALL ZONE / 2025年1月21日 17時58分
■G大阪は練習試合で水戸と対戦
沖縄でキャンプ中のガンバ大阪は1月21日、今季初の実戦でJ2水戸ホーリーホックと練習試合(45本×3本)を行い、計2-0で勝利を飾った。2本目途中から出場し、1トップ、トップ下を務めたMFファン・アラーノは1得点1アシストをマーク。その突出したテクニックには思わず相手ベンチから「うま……」「考え方が違う」と絶賛の声が漏れたほどだった。
1トップ、アラーノが躍動した。2本目の途中からピッチに立ち、キャプテンマークを巻いたアラーノはトップ下の18歳ルーキーMF名和田我空に日本語と英語を交えて細かなポジショニングの指示を出す。名和田、右サイドのFWウェルトン、左サイドの新戦力MF奥抜侃志とポジションを入れ替えながら流動的な動きで翻弄し、攻撃の形を作り出した。
2本目の36分にはPKキッカーを務めて先制。3本目はトップ下にポジションを下げて、FW唐山翔自、FW南野遥海の下部組織出身1トップを生かした。3本目17分にはゴール前でノールックヒールパスを披露し、水戸ベンチがどよめく。「うま……」「考え方が違う」との声が飛んでいた。同22分には南野のゴールを演出。文句なしの活躍で計65分間プレーした。
サイドやトップ下を本職とするアラーノにとって1トップの感触はどうだったのか。率直に聞くと、自身も試行錯誤しながら取り組んでいる様子を明かした。
「チームの中でセンターFWがなかなか見つかっていない。違うポジションも含めてみんなで役割を変えながらやっているので、みんなが順番に担っている。周りの選手の特徴を踏まえて自分の動きを出していけたらと思っている」
2020年に来日し、鹿島アントラーズで2シーズン半プレー。今季でG大阪は4年目になる。攻撃陣でもFW宇佐美貴史らとともに牽引していかなければならない立場だ。18歳の名和田や20歳の南野らに対して発揮していたリーダーシップは頼もしい姿でもあった。
「若手とも良いコミュニケーションを取れています。ゲームの中でも気を付けていながらやっている」
ダニエル・ポヤトス監督も期待する新・アラーノは他クラブにとって脅威となるだろう。(FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)
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