日本代表22歳、ビッグクラブ争奪戦も チェルシー触手…英報道「77億円未満で売却しない」

■パルマGK鈴木彩艶にプレミアリーグのチェルシーからの関心が伝えられた

　イングランド1部マンチェスター・ユナイテッド、またドイツ1部バイエルン・ミュンヘンなどからの関心が報じられているイタリア1部パルマに所属する日本代表GK鈴木彩艶だが、プレミアリーグのチェルシーからの関心も伝えられ、ビッグクラブによる争奪戦も起こり得るようだ。英メディア「Give Me Sport」が報じている。

　今シーズン、パルマの守備陣で獅子奮迅の活躍を見せている鈴木は、ここまでリーグ戦20試合に出場。完封試合は3試合と少ないが、お世辞にも安定感のあるとは言えない守備力のチームを、数々のビッグセーブで救ってきた。

　その活躍ぶりについて、記事では「今シーズンのセリエAで信じがたいほど印象的なパフォーマンスの数々を見せている」とし、日本代表で16キャップを数える22歳の守護神を「このポジションで世界で最も才能のある選手の一人」と、高く評価した。

　そして「鈴木はGKとして若いが、将来有望であり、チェルシーは長期的なキープレーヤーになると感じている。ただし、パルマも4000万ポンド（約77億円）未満では売却しないだろう。この金額は彼の現在の能力に加え、将来性、市場での関心の高まりを反映した数字だ。まだ経験が浅いにもかかわらず、複数のクラブは彼が『エリートの領域』に達するために必要な資質を持っていると理解している」と、日本の若き才能をめぐる争奪戦が激化することを示唆している。

　ただし、世界中から多くの若手有望株を集めているチェルシーには、2人のローン移籍中のGKを含め、すでに計5人のGKがクラブに在籍している。そのため、「クラブは鈴木について、クラブに加えることが正しい選択であるかを慎重に評価している」という。鈴木にとっても多くのGKが所属しており、ポジションを争うことになるというのは判断材料の一つになるはず。イタリアで名を挙げた日本の守護神は、今後、どのようなキャリアを歩むだろうか。（FOOTBALL ZONE編集部）