浦和Lが皇后杯3大会ぶりに優勝 延長120分、PK戦にもつれ込む死闘…新潟Lは5度目の準優勝
FOOTBALL ZONE / 2025年1月25日 15時51分
■皇后杯の決勝がピースウイング広島で行われた
PK戦までもつれ込んだ激闘を三菱重工浦和レッズレディースが制した。第46回皇后杯全日本女子サッカー選手権大会は1月25日にエディオンピースウイング広島で決勝戦が行われ、アルビレックス新潟レディースと対戦した浦和が1-1の同点でもつれ込んだPK戦を制し、3大会ぶり2回目の優勝に輝いた。
準決勝で前回の決勝カードとなったINAC神戸レオネッサ戦を4-1で快勝して3大会ぶりの優勝を目指す浦和と、試合終了間際の劇的な同点ゴールからPK戦までもつれ込んだ激闘で日テレ・東京ヴェルディベレーザを下し初優勝を狙う新潟の対戦となった。
先にスコアを動かしたのは浦和だった。前半11分、中盤で絶妙なファーストタッチを見せて前を向いたMF塩越柚歩が右足アウトサイドでテクニカルなスルーパスを供給。そこに抜け出したFW高橋はながGK平尾知佳との1対1を冷静に決めて先制した。なでしこジャパンの新監督に就任したニルス・ニールセン監督が視察する中、代表チームにも選出されてきたコンビが得点につなげた。
押し込まれる時間の続いた新潟だが、前半の半ばからサイドの裏側へロングボールを入れてターゲットにすることで戦況を落ち着かせた。そして前半28分、ペナルティーエリア内でパスを受けたMF滝川結女がドリブルでキープしながら狭い間を通すシュートを決め、1-1の同点に追いついた。
後半の立ち上がりは新潟が浦和ゴールに迫る形を作り、後半7分にFW山本結菜、後半9分にMF石田千尋のシュートが枠内に飛ぶも浦和GK池田咲紀子がいずれもファインセーブ。一方の浦和もセットプレーの流れから塩越が中央に入れたボールにDF後藤若葉が飛び込むも押し込めず、試合は膠着状態に陥った。
1-1のまま突入した延長戦では、延長後半9分に新潟はMF川澄奈穂美が放ったシュートが際どく外れ、直後に浦和は途中出場のFW藤﨑智子がペナルティーエリア内でドリブルで相手を外してシュートを放つ決定機を得るも平尾がファインセーブ。決着はPK戦にもつれ込んだ。
池田と平尾は元浦和の同僚でポジション争いも繰り広げた間柄だが、その両GKの対決にもなったPK戦は新潟の3人目を池田がファインセーブ。そして5人目で自らキッカーに立ちシュートを決め、浦和が前回大会の決勝で敗れたPK戦を制して2回目の優勝を飾った。一方の新潟は5回目の準優勝となり、またしても決勝戦で涙をのんだ。(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)
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