なでしこ新監督「呼ぼうと決めた選手はいる」 皇后杯決勝で言及、視察で見つけた“課題”
FOOTBALL ZONE / 2025年1月25日 16時39分
■なでしこのニールセン新監督が皇后杯決勝を視察
第46回皇后杯全日本女子サッカー選手権大会は1月25日にエディオンピースウイング広島で決勝戦が行われ、三菱重工浦和レッズレディースがPK戦までもつれ込んだ激闘を制し、アルビレックス新潟レディースを下して優勝した。この試合を視察した、なでしこジャパン(女子日本代表)のニルス・ニールセン新監督は「この決勝戦を見て呼ぼうと決めた選手はいる」と話した。
序盤から両チームが激しく戦ったゲームを視察したニールセン監督は「今日はワンサイドゲームではなく、お互いに攻め合っていた。強度も悪くなかったと思う」と評した。一方で「残り15分から延長戦にかけ、スプリントする力が残っていなかった。終盤の強度を上げないといけないだろう」とも、課題と感じた部分を話している。
今後はヨーロッパに戻って視察を続け、初陣のシービリーブズ杯に向けたメンバー選考の詰めを行う。ニールセン監督は「試合に出ているかどうかや、シーズン中であるかどうかも考えたい。試合に出ていなく試合勘を失っていると、怪我のリスクも大きくなる」と、大きく分ければ日本、欧州、北米に分かれている有力選手について状況を見極める考えを示した。
そのなかで、この決勝戦で見せた両チームのパフォーマンスについて「この決勝戦を見て、呼ぼうと決めた選手はいる。名前をここで言うことはできないので、発表の記者会見を楽しみにしてほしい」と話した。
浦和では代表での主要大会出場歴もあるMF塩越柚歩とFW高橋はなのコンビが先制点をもたらし、新潟はMF滝川結女が技術の高さを見せる同点ゴール。ともに代表チームへ招集されてきた浦和GK池田咲紀子、新潟GK平尾知佳も好セーブを見せていた。かねてから「自分の強みを表現している選手を呼びたい」と話している指揮官だけに、このゲームで見せたプレーがアピールにつながった選手もいたようだ。
ニールセン新体制のなでしこジャパンがどのようなメンバー構成になるのか、約10日後の発表が注目される。(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)
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