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3選手がレアルとバルサへ…日本の神童が育つ2大条件 名伯楽「親の客観的な視点も大事」【インタビュー】

FOOTBALL ZONE / 2025年1月27日 6時50分

■久保建英、中井卓大、西山芯太くん…3人がスペイン名門クラブの下部組織へ

 去就が注目されるスペイン1部レアル・ソシエダの日本代表MF久保建英ら数々の才能を幼少時から専属トレーナーとして育ててきた名伯楽がいる。久保、レアル・マドリードからSDアモレビエタに期限付き移籍中のMF中井卓大に続き、昨夏スペイン1部FCバルセロナ下部組織、アレビンA(U-12)に入団したバルセロナ在住の小学4年生・西山芯太くんと、メガクラブの下部組織に教え子を輩出したのは体幹トレーナーの第一人者として知られるプロトレーナーの木場克己氏(COREトレSTUDIO)。世界基準の神童が育つ条件を聞いた。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部)

   ◇   ◇   ◇   

 国道14号線沿いの雑居ビルから世界基準の才能が次々と旅立っている。壁にさまざまなオリンピアンやトップアスリートのサインが記されている「COREトレSTUDIO」では、木場氏がプロ選手から次世代の逸材まで温かい視線を注ぎながら、ハードなトレーニングに取り組ませている。

 レアル、バルサという世界的な名門2クラブの下部組織に入団した日本人選手は過去3人。その3人をこのジムで指導した木場氏は世界基準の神童の共通点についてこう語った。

「建英、ピピ、芯太の共通点は、子供の頃から純粋にサッカーが好きという競技愛と向上心ですね。その2つに尽きる。例えば、小学4年から指導している建英は出場機会の少なかった横浜F・マリノス時代、わざわざ電車でここまで通っていましたから。私の講演会の合間の楽屋まで足を運んで、指導したこともありました。昔からストイックですね」

 年齢的に自動車免許を取得できなかった久保は、公共交通機関を乗り継いで木場氏の指導に通っていたという。中井は小学校3年から、西山くんは幼稚園に通っていた5歳から木場氏の指導を続けている。木場氏の作ったトレーニングメニューをほぼ毎朝こなし続けて、体幹を強化し、バランスと連動性を研ぎ澄ませてきたが、「一昼夜で成果の出るトレーニングはありません。続ける力も才能です。素晴らしい継続性も彼らの共通点と言えるかもしれません」と木場氏は語る。


ソシエダMF久保建英とプロトレーナー木場克己氏【写真提供:COREトレSTUDIO】

■育成年代の指導者選びは保護者の存在も重要

 幼少期にトップトレーナーと出会ったことで才能を大きく開花させた神童だが、育成年代の指導者選びは保護者の存在も重要になるという。

「親御さんがどれだけアンテナを張っているかというのも大事だと思います。建英の場合は、都内での講演会にお父さんが足を運んでくれたことがきっかけです。講演後に挨拶されて、夏休みにバルセロナから一時帰国するタイミングで、体幹トレーニングを受けてみたいと相談を受けたことが指導のきっかけになりました。今、いろいろなトレーニング手法がありますが、子供の長所を伸ばす、あるいは弱点を補うために何がいいのか、どれが本当に必要なのか。その選択に関しては、親御さんの客観的な視点も大事です。ここを伸ばすにはどんなトレーニングがあって、どの指導者がベストかという選択肢は、幼少期にはなかなか自分で見つけることはできませんから」

 中井や西山くんを指導するに至ったきっかけも保護者からの相談だったという。最良のトレーニングメソッドと指導者を探り当てる保護者の情報アンテナの精度も、神童を生み出す重要な条件と言えそうだ。(FOOTBALL ZONE編集部)

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