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浦和の新戦力が躍動も…浮かぶ懸念 90分間で見えた「気掛かりな」不安要素

FOOTBALL ZONE / 2025年2月2日 19時10分

■名古屋との練習試合で見えた新生・浦和の良し悪し

 浦和レッズは沖縄キャンプ中の2月1日に名古屋グランパスとのトレーニングマッチを実施。45分×4本の形式で、トータルスコアは6-5で名古屋の勝利だった。フィニッシュに関わる課題が出ていた一方で、3本目と4本目に出場したFW長倉幹樹が2得点する光明もあった。

 ともにキャンプ最終日とあり疲労感もある中でのゲームだったが、マンツーマン気味にハイプレスに出る名古屋に対し、浦和はつなぐ姿勢を見せつつもロングボールで裏返す形も増やした。両者ともなかなかゴール前のビッグチャンスを作れない時間が長かったが、2本目の終盤に名古屋はFW山岸祐也がクロスからゴールし、セットプレーから昨季は浦和に在籍したDF佐藤瑶大が決めて2-0として最初の90分間を終えた。

 3本目と4本目は浦和の最終ラインからボランチの台所事情が苦しい中で、名古屋が山岸の追加点やMF浅野雄也の2ゴールなど4得点。一方の浦和は3本目にオウンゴールで1点を返すと4本目にアルビレックス新潟から新加入の長倉が2得点し、ユースから昇格のFW照内利和もゴールするなど4点を奪い、その90分間では浦和が5-4とした。180分間のトータルでは名古屋が6-5で終えている。

 膠着状態も長かった最初の90分について浦和のMF関根貴大は「難しい時間もありましたけど、狙いを持ってビルドアップをできた場面も数多くあったので、去年と違った形が作れている実感もあります」と話す。一方で「最後のところのクオリティーが今日は出せていなかったし、シュートの前のパスがズレたり、打てる場面でパスを出せたりもあったので、それは反省点だなとみんなが思っています」とも口にした。フィニッシュに関わる部分の課題は一朝一夕にいくものではないが、このゲームでも苦戦している部分は感じられた。

 MF安居海渡は相手を裏返すようなロングボールについて「蹴るのが悪いわけではない」としたうえで、「それにどれだけうしろがつながって押し上げていけるか。セカンドボールの回収も重要になるので、蹴って『ああ』ってなるんじゃなくて、もっとみんながそれからもつながっていく感じにならないと高い位置を取れないのかなとも思います」とも試合を終えての印象を話した。

■長いシーズンを踏まえ…最終ラインからダブルボランチの選手層に不安も

 一方で、GK西川周作が「今日の3本目や4本目に出た選手も、間違いなくリーグ戦に絡んでくると思いますし、良い選手が多いので、競争という点でも昨年よりレベル高くできるんじゃないかなと思います」と話したように、長倉はカウンターの局面での鋭さを見せ、攻撃的なポジションでプレーした時間帯のMF本間至恩やFW二田理央もキレを見せてゴールに絡んだ。2列目から前線の手駒が豊富なことは、采配の妙を見せることも多いマチェイ・スコルジャ監督にとって朗報だろう。

 ただし、2つ目の90分間で最終ラインからダブルボランチにかけ、本職と言える選手が2人しかいなかった選手層の薄さは気掛かりなもの。新加入のブラジル人DFダニーロ・ボザが合流してこれからコンディションを上げようという段階だが、長いシーズンを戦うことを見据えれば、特に6月のクラブ・ワールドカップ(W杯)までにリーグ戦を21試合戦うことを考えると、不安要素になるだろう。

 ただし、ペア・マティアス・ヘグモ監督でスタートした昨季はキャンプ中の対外試合で破壊力のある攻撃を連発したもののシーズンで苦戦しただけに、関根は「去年は去年でポジティブな要素がたくさんあって、誰が先に点を取るのかってくらいの攻撃力を持っていたので。ああやってシーズンが始まって難しい展開になると、今までやってきたことと違うとなってしまった」とも話した。課題が出ていることをプラスに捉えながら、リーグ開幕までの2週間で積み上げを図りたいところだ。(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)

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