マンUの逆転ゴールは「明白なミス」 敵将も激怒…後半ATの劇的判定に英注目「物議を醸した」

■マグワイアが劇的ゴールを決めるも「ライン上で明らかだった」

　イングランド1部のマンチェスター・ユナイテッドは、現地時間2月7日に行われたFAカップ4回戦でレスター・シティと対戦し、2-1で勝利した。この試合では、後半アディショナルタイムにDFハリー・マグワイアが決めた逆転ゴールの際、オフサイド判定の見逃しが大きな注目を集めている。

　試合は前半42分、レスターがMFボビー・リードのゴールで先制。後半23分にはユナイテッドがFWジョシュア・ザークツィーのゴールで同点に追いつき、1-1のまま後半アディショナルタイムに突入した。

　ユナイテッドが左サイドでフリーキックのチャンスを得ると、キッカーを務めたのはMFブルーノ・フェルナンデス。彼がファーサイドにボールを蹴り込むと、マグワイアが豪快なヘディングでゴールネットを揺らした。しかし、スロー映像で見るとマグワイアはオフサイドポジションに。FAカップではVAR（ビデオ・アシスタント・レフェリー）が5回戦から導入されるため、この試合では適用されず、副審がオフサイドを見逃した結果、ゴールが認められた。

　この判定について、英紙「インディペンデント」は「このヘディングシュートは物議を醸した」と報道。ユナイテッドOBでもあるレスターのルート・ファン・ニステルローイ監督は激怒し、「ライン上では（オフサイドが）明らかだった。これは明白なミスによって決定されたものであり、このレベルでは受け入れがたく、考えられないことだ」と判定を批判した。

　また、英紙「ザ・サン」では、元イングランド代表FWイアン・ライト氏のコメントを紹介。「本当にひどい判定だ。この判定はファン・ニステルローイに影響を与え、彼の監督キャリアにも響くだろう」と指摘。クラブOBのロイ・キーン氏も「副審は（マグワイアのオフサイドを）見なければならない。今夜のユナイテッドはまさに窮地を脱した形だ」と述べ、オフサイド判定の見逃しがこの試合の大きな話題となった。（FOOTBALL ZONE編集部）