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柿谷曜一朗コーチの“継続”訴え「もったいない」 U-18選手、先輩指導者から絶賛の声

FOOTBALL ZONE / 2025年2月8日 17時54分

■「NEXT GENERATION MATCH」でコーチ務めるも「指導者は向いてない」

 U-18 Jリーグ選抜と日本高校選抜による「NEXT GENERATION MATCH 2025」が2月8日に国立競技場で行われ、U-18 Jリーグ選抜が4-1で勝利した。日本の将来を担う若いタレントともにU-18 Jリーグ選抜のなかで注目されたのが、昨季限りで現役を引退し、今回のU-18 Jリーグ選抜でコーチを務めた元日本代表FW柿谷曜一朗氏だ。自身も10代の頃から「天才」と呼ばれて活躍していた柿谷氏は、指導者はこの試合限りの意向を示したが、中村忠監督は「もったいない」と言い、今後も指導者を続けてほしいと口にした。

 柿谷氏の指導する様子は、Jリーグの公式「X」が配信した動画でも話題になった。指導者の先輩である中村氏には、その指導はどう映ったのか。中村監督は「トレーニング初日に(練習に)入ってもらいましたが、めちゃくちゃうまいし、一緒にやりながら選手に直接伝えられるので、選手の心に刺さるものがあったと思います」と、プレーで示せるというメリットがあると語った。

 さらに中村監督は「昨日の夜はミーティングを早めに終わらせて、(柿谷氏に)話をしてもらったんです。その話に僕は『そうだよなぁ』と聞き入ってしまいました」と明かした。J下部組織で育ち、挫折を味わいながらもキャリアを再生させ、欧州でも活躍して日本代表の一員としてワールドカップに出場した経歴を持つ柿谷氏の話は、若い選手たちに響くところは大きかっただろう。

 キャプテンのDF大川佑梧(鹿島アントラーズユース)は「昨日のミーティングのなかで、今までのサッカー人生のなかでの挫折だったり、それをどう乗り越えたかだったりを聞きました。そういう時が(自分のサッカー人生にも)必ず来ると思います。メモをしたのでそれを見返しながら、これから生かせていければいいなと思っています」と、柿谷氏から得た教えを語り、「『今日の試合に勝ったら焼肉』って言われていたので、選手たちはそれもモチベーションに頑張れました」と、選手たちに頑張るためのニンジンを与えていたことも明かされた。

 4点目を決めたMF長南開史(柏レイソルU-18)も、「前半が終わった時に『おまえ速いから縦に行って点を取れ』って言われました。あの点を取れたシーンも、その言葉がよぎって、シュートを打てたので良かったです」と、柿谷コーチからのアシストがあったと振り返る。そして、「柿谷さんには『今の目標のもう1つ上を行け』と言われました。確かにそうだなと思います。今であればトップチームデビューという目標がありますが、そこを踏み台にして、海外に行けるくらいの選手になっていかないといけないので。その言葉が一番残っています」と、アドバイスを胸に刻んだ。

 ピッチ内外で若い選手に刺激を与えた柿谷氏だが、現時点では指導者について続ける意思はないようで、「あらためて指導者は向いてないなとしっかり感じることができた」と笑った。

 それでも、中村監督はカテゴリーを問わずに続けてほしいと口にする。「当然、もったいないと思いますよ。やっぱりあれだけプレーをしながら見せられるというのは、言葉で伝えるより分かりやすいですから。僕はやっぱりそういった指導者が、どこのカテゴリーを問わずやってくれることは選手としてありがたいと思うので、ぜひ(今後も)やってもらいたい」と、数日間をともに指導者として過ごした柿谷氏の将来について、自身の願いを口にした。(河合 拓 / Taku Kawai)

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