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Jリーグ開幕節で因縁対決…元日本代表が絶賛「上手い!」 技巧派に獲得ラブコール「欲しい」【インタビュー】

FOOTBALL ZONE / 2025年2月10日 7時30分

■2月16日J1リーグ開幕節、東京Vと清水が国立で激突「プレーオフのリベンジ」

 2月16日、国立競技場で開催されるJ1リーグ第1節・東京ヴェルディ対清水エスパルスの一戦。BS松竹東急の生中継で解説を務める元日本代表MF北澤豪氏は、現役時代に東京V(当時・読売クラブ/ヴェルディ川崎)で活躍し、現在は同局の東京V応援番組「カモン!ヴェルディ!!」のMCを務めているが、オリジナル10同士の対戦に「どう考えても魅力的!『オレも出してよ!』っていうくらい」と熱い思いを語っている。(取材・文=河合拓/全3の1回目)

   ◇   ◇   ◇   

 2024シーズンの東京ヴェルディは、16年ぶりのJ1を戦うなかで大きな期待を集めた。前年にJ1昇格プレーオフを勝ち上がったチームは、前評判を覆して6位と躍進。2025シーズンは、さらなる飛躍が注目される。

 昨シーズンは横浜F・マリノスと国立競技場で開幕戦を戦った東京Vだが、今季も初戦は国立競技場で迎える。対戦相手はオリジナル10の1つであり、2年前のJ1昇格プレーオフ決勝で対戦した清水エスパルスだ。

 東京V応援番組「カモン!ヴェルディ!!」のMCを務める元日本代表MF北澤豪氏は、この一戦について「どう考えても魅力的!『オレも出してよ!』っていうくらいだよ。(ほかにも)『俺も出してよ!』みたいに思っている人が、結構多いと思いますよ」と笑みを浮かべる。

 そして「清水とは共通する仲間も多かったから『敵との戦い』という感覚ではなくて、『仲間同士の戦い』みたいなところがありました」と、現役時代に特別な思いを持ちながらプレーした相手だったと明かした。だが、今回は因縁じみた試合になると予想する。

「それ(仲間感覚)が今はあまりないと思います。清水にとってはプレーオフのリベンジですし、『1年昇格が遅れた』という気持ちもあるでしょう。エスパルスがどう出てくるかっていうのはありますね。(昨季もJ1の)ヴェルディは去年の開幕戦とは立場が逆です。そこで受けてしまうと試合が面白くなくなるかもしれませんが、(東京V監督の)城福さんは絶対そんなことしない。ガリッガリに前から行くでしょう」


BS松竹東急の東京V応援番組「カモン!ヴェルディ!!」でMCを務めている元日本代表MF北澤豪氏

■注目選手は…「やられても『うわー!上手いね!』って言うファンもいると思う」

 国立競技場で行われる一戦。果たしてスタンドはホームの雰囲気になるのか。首都クラブとして国立を緑に染めて「8対2の雰囲気を作ること」を、北澤氏は東京Vに期待している。

「清水は、国立をホームゲームで使ったりすることもあるじゃないですか? それで満員になる。今回はどっちがホームか、分かるようにしないといけない。それはフロントスタッフを含めて、クラブ力を見せないと『あれ? 半々じゃん』というのはイカンでしょう。どっちがホームか分からないっていうのは良くない。7対3? 8対2でしょ! 当然、アウェーの日本平に行ったらそれくらい、もしくはそれ以下になるかもしれないんだから」

 そんな北澤氏だが、清水に楽しみな選手がいると明かす。「サッカー的に言うと、乾(貴士)がいるからね。ヴェルディの人間としては、『うわー! 上手い!』って言いたくなっちゃう。やられても『うわー! 乾くん上手いね!』って言う人、ファンでもいると思うんだよ。それは多分、俺だけじゃない。ヴェルディに欲しいんだけどって感じじゃない? 昨季の活躍を見ながら『乾、ヴェルディに欲しいな』って思っていました」とラブコールを送った。

 現役時代の印象に残っている開幕戦には、1993年5月15日のヴェルディ川崎と横浜マリノスの試合を挙げて、「やっぱりJリーグがスタートした時。ほかの開幕戦は覚えていないよ。そこに向けて一生懸命やってきたからね」と振り返るとともに、「やっぱりシーズン最初の一戦は大事。スタートの試合はやっぱり大変だから。負けると切り替えられないから」と力を込める。

 この試合、V川崎は横浜Mに1-2の逆転負けを喫したが、「負けると『この方針、間違ってた?』とか『監督が言ってること大丈夫?』っていう疑念がどうしても出やすい。プレシーズンで、結構な積み重ねもしてきているからね」と明かす。

 当時のV川崎は、他チームを圧倒するスター軍団だったが、93年の1stステージは優勝を鹿島アントラーズにさらわれた。その要因について「この開幕戦の影響もあるからね」と言い、「『松木さん、大丈夫?』みたいになってたから(笑)。まだ35歳だったというのもあるしね。それまで言葉にしなかったものが言葉になっていっちゃうから、『まずいなぁ…』と思いながら見ていたけれど、そこから切り替えられたから2ndステージは獲ることができました」と、懐かしそうに振り返った。

■Jリーグ開幕節の重要性、「神戸に負けるのとは、だいぶ違う」と語る訳

 当時は2ステージ制で、1stステージで2位のV川崎は2ndステージを制し、チャンピオンシップで鹿島に借りを返して年間王者に輝いた。一方、現在は通年制。スタートダッシュに失敗すればシーズン全体に影響する。

「だから今の選手たちは、『大丈夫?』と思ったとしても軽々しく口にしてはいけない(笑)。『すべてが否定されるわけではない』『今回はこうなってしまっただけ』と思って、切り替えていく作業も必要。特に今回は、オリジナル10の清水に失礼かもしれないけれど、下のカテゴリーから上がってきているチームだから。下から上がってきたクラブに負けるのと、(連覇している)ヴィッセル神戸に負けるのとでは、だいぶ違う。昨年J1で戦い、好成績を残してきたヴェルディがいきなり開幕戦で負けると、去年からの評価がちょっと崩れて『大丈夫?』となる可能性もある。だから最初からグッと持っていく城福さんのやり方が、すごく大事かなと思います」

 東京Vが最後にJ1開幕戦で白星を飾ったのは、2005年の大分トリニータ戦(2-1)まで遡る。20年ぶりのJ1開幕戦勝利を目指し、東京Vは牙を研ぎ続ける。(河合 拓 / Taku Kawai)

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