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29歳で引退…欧州で日本人が最高級評価も「喜びを奪った」 衝撃与えた“早すぎる決断”

FOOTBALL ZONE / 2025年2月10日 19時10分

■元日本代表の中田英寿氏、引退した理由を伊メディアに言及

 元日本代表MFで現在は実業家の中田英寿氏が、イタリアメディア「ウンディチ・リビスタ」のインタビューに応じている。2006年のドイツ・ワールドカップ(W杯)後に29歳の若さで引退した理由をサッカーのビジネス化が「喜びを奪っていった」ことだと話している。

 山梨県の韮崎高校から1995年にベルマーレ平塚(現湘南ベルマーレ)に入団するとルーキーイヤーから頭角を現し、96年のアトランタ五輪に出場。さらに、98年のフランスW杯には攻撃の中核として日本代表のW杯初出場のピッチに立った。その後、98-99シーズンに合わせ、当時の世界最強リーグと呼ばれていたセリエAのペルージャへと移籍した。その後も欧州でキャリアを積み重ねた中田氏だが、06年のドイツW杯後に引退を表明。グループリーグ最終戦ブラジル戦後に、ピッチ上で仰向けに倒れ込んでいたシーンは印象的だ。

 その中田氏はサッカー界で得た一番の幸せについて「このスポーツの道を歩んできたおかげで、今でも得難い人間関係や仕事上の関係を築くことができている。僕が今こうしてここにいて、あなたと話しているのは、まさにサッカーで成し遂げたことのおかげだ。サッカーがなかったら、おそらく今日のようなものを築くことはできなかっただろうし、同じようなチャンスもなかっただろう」と話す。

 そして、29歳の若さで引退した理由を「まだJリーグもなく、日本がW杯に初出場する前、プロになる夢もなかったころにプレーを始めた。下心もなく、ただ情熱だけでプレーしていた。しかし、年月が経つにつれ、サッカーはどんどん大きなビジネスになっていった。多くの新しい人物がプロサッカーの世界に入ってきた。こうしたことが、キャリアを通して僕を導いてきてくれた喜びを奪っていった」と話した。

 日本サッカーに関わる者の誰もが惜しんだトッププレーヤー中田英寿の早すぎる引退だった。サッカーがビジネスとして膨れ上がるその時にピッチを去った中田氏に、現在の高騰する移籍金や拡大を続けるW杯や各種大会などの現代サッカー界はどのように映っているのだろうか。(FOOTBALL ZONE編集部)

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