“補強目玉”がノーゴールも「今年は20点取る」…悲観なき90分、思い描く大暴れ【コラム】
FOOTBALL ZONE / 2025年2月11日 9時30分
■広島ジャーメイン良、新天地での躍動へ語った自信と課題
サンフレッチェ広島は新シーズンを告げる富士フイルムスーパーカップで、J1リーグと天皇杯の二冠王者であるヴィッセル神戸に2-0で快勝。相手が3日後のACL(AFCチャンピオンズリーグ)エリートの上海海港戦を見越したターンオーバーのスタメンだったとはいえ、悲願のリーグタイトル奪還に向けて幸先良いスタートを切った。
新エースとして期待されるジャーメイン良は得点こそなかったが、最前線で攻撃を牽引しながら、効果的なプレスや動き出しで多くのチャンスを引き出した。トルガイ・アルスランの先制点のシーンではボックス内のニアで岩波拓也と対面する形で、ファーサイドのアルスランにボールが合う形となったが、塩谷司のインナーラップに連動してのヘッドやカウンターから持ち上がったアルスランのスルーパスに抜け出して、左ワイドから惜しいシュートを打つなど、見どころは多かった。
「キャンプで点が取れていたような形で、今日は点が入らなかったという感じ方なので。そこまで別に悲観しないというか、今日は入らなかったけど、次のゲームで入るかもしれないし、そういう感覚的なプレーだったかな」
こう振り返るジャーメインはクロスに頭で合わせる形を得点の拠りどころとしながら、広島の攻撃で鍵になってきそうなシャドーやボランチからの縦パスに抜け出すラインブレイクにも磨きをかけているようだ。「今年は20点取るつもりで来てるので」というジャーメインは昨シーズン、ジュビロ磐田で19得点を記録したが、広島では昨シーズンの磐田よりも、相手を押し込む時間が長くなる分、相手に引かれた状況でのプレーは多くなる。
そこに関しては「相手が引いて完全にゴール前を固めた時はちょっと、もう少しボックス内での動きなのか、外し方なのか、クサビのパスをもらって受けて、強引に反転してシュートするとか、FWとしてのバリエーションは身に付けたい」と課題を語る。逆に広島でも起こり得る押し込まれた時間帯では磐田での経験がかなり生きてきそうだ。ジャーメインは「自陣からのボールを前で収めるとかは自分自身が培ってきた。そういうゲームになっても自分の良さは出せる」と主張する。
■周囲どう高め合い、チームとしての得点力につなげていくかが焦点に
広島の強みといえば、2シャドーに個性的な選手が揃っていることで、スーパー杯でもアルスランと加藤陸次樹がスタメンで躍動したかと思えば、途中投入の大卒ルーキー中村草太が驚異的なスピードを見せて、アウトサイドもこなせる越道草太はボールを持って仕掛ける特長を出していた。ミヒャエル・スキッベ監督は攻守の切り替えやインテンシティーのところで高いハードルを課すが、攻撃のディテールは選手のビジョンを尊重する向きがある。
ジャーメインは2シャドーとの連係について「トルガイとか陸次樹がいる時は背後に抜けたりとか、相手のディフェンスを引っ張ってあげたりしてますし、逆に草太が入ってきたら、めちゃくちゃ速いので。そこを生かすためにちょっと落ちたり、スペースを空けて上げることを意識してます」と、組み合わせに応じた動きのイメージを語ってくれた。
昨シーズンの19得点を超える20点以上を重ねることができれば、広島の勝利に直結してくるのは間違いない。ただ、それだけではリーグタイトルに届かない。周囲のアタッカーとどう高め合って、チームとしての得点力につなげていくのか。6月には国内組で臨む日本代表のE-1選手権があり、そこでの代表選出にも期待が懸かるが、まずは新天地でのタイトル獲得を目指すジャーメインの躍動に、期待したいところだ。(河治良幸 / Yoshiyuki Kawaji)
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