高2逸材の株上昇、Jクラブ練習参加の話も…プロか、大学か、名門校ストライカーの現在
FOOTBALL ZONE / 2025年2月11日 8時30分
■選手権で躍動した帝京高の宮本周征、新エースとして抱く思い
第103回全国高校サッカー選手権大会の開幕戦で、一気にその名を轟かせたのが帝京高の2年生ストライカー・宮本周征だ。京都橘との一戦、1-1で迎えた後半12分に投入されると同35分にスルーパスに抜け出して冷静にGKとの1対1を制して決勝弾を叩き込んだ。
このゴール以外にも屈強なフィジカルとスピード、ドリブルのキレを見せて何度も国立競技場を沸かせるなど、開幕戦で最も印象に残った選手になった。2回戦の金沢学院大学附属戦でも2戦連発のゴールを決めるなど、チームは3回戦で姿を消したが、インパクトは絶大だった。
「改めて課題を感じた1年でした」
選手権後に行われたU-17日本高校選抜の選考合宿で彼はこう振り返った。どんな課題を感じたのか。それはスペースを消された時のプレーの選択肢の少なさにあった。
宮本は前述したとおり、スピードもフィジカルもある。相手が寄せてきたり、高いラインを敷いたりしてきた時はこの2つの武器を駆使してラインブレイクができる。だが、相手が帝京の攻撃を警戒してラインを低くしてブロックを形成されると、「スペースがない分、動き直したり、間で受けて周りを使ったりするプレーの質が下がると感じました」と口にしたように、活路を見出せない現実を突きつけられた。
実際にインターハイの米子北戦、選手権の明秀日立戦と敗れた試合はまさにこの形で持ち味を発揮できなかった。
「個人的に必要だと思ったのがクロスの入り方とそのバリエーション。間でボールを受けてサイドに散らしてから、ゴール前に入ってワンタッチなどで仕留める。このプレーが身につけば、相手がどう警戒してきてもプレーできると思いました」
高校選抜の合宿でも山城朋大コーチ(大津高校監督)から同様の指摘を受けたことで、「より取り組むべき明確な課題となった」と目を輝かせていた。
宮本の魅力はポケットに入って行くプレーにある。ミドルサードやアタッキングサードでボールを受けたり、スペースに抜け出してからボールを受けたりすると、フィジカルとアジリティー、スピードを生かして一気にポケットに入り込んでいく。入り込んだら、カットインシュートもできるし、クロスもできるし、さらに縦に切れ込んで抉ってからのクロスもできる。
本人が言うように、ブロックを引かれている状態でポケットを取りに行くプレーが課題だからこそ、そこが解消されれば、どこからでもどの布陣を相手にしても破壊力を持ってポケットに侵入し、入ってしまったら彼のオンステージになるという脅威の存在になれるに違いない。
選手権の喧騒から区切りをつけ、カナリア軍団のエースとしてシーズン開幕に向けて着々と準備を進めている宮本は、Jクラブの練習参加の話も浮上するなど、その動向にも注目が集まっている。
「今年の目標はチームとしてはプレミアリーグ昇格と選手権日本一です。個人の目標は『後悔しない進路を選ぶ』こと。Jリーグにしても、大学にしても、自分が後悔しない道を選ぶ。それができるように、自分のやれることを増やして、成長していきたいと思っています」
負けん気が強く、積極性を持ちながらも、人の話がきちんと聞けると言うパーソナリティーを持つ彼だからこそ、今季は有言実行のシーズンにしてくれることを楽しみにしてやまない。(FOOTBALL ZONE編集部)
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