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心温まるイタリア映画の金字塔『ニュー・シネマ・パラダイス』【FUDGENA:SAKURAのCINEMA STANDARD vol.24】

fudge.jp / 2024年5月16日 19時30分

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お部屋作りをするときに、もっと広ければいいのに、と感じてしまう方が多いのではないでしょうか。今回は小...

こんにちは、ファッジーナのSAKURAです。

 

本日はイタリア映画の『ニュー・シネマ・パラダイス』(1988)を紹介したいと思います!

私は今回、原田マハさんの小説『キネマの神様』を読んでこの作品を思い出しました。

 

映画好きが作った映画好きのための映画の金字塔ともいうべきこの作品を皆様へご紹介します。

 

原田マハさんの『キネマの神様』もおすすめです!

 

『ニュー・シネマ・パラダイス』 あらすじ

イタリア、シチリア島の小さな村を舞台に映画技師のアルフレードと少年サルヴァトーレの温かな交流を描く作品。

 

映画監督として成功を収めたサルヴァトーレの元に、「アルフレードが死んだ」という知らせが届く。

彼は少年時代をイタリア、シチリア島の小さな村で過ごし、青年になって夢を追いかけてローマにたってから30年間村には戻っていなかった。

それは、アルフレードとの固い約束を守るためだった。

アルフレードが亡くなった今、彼は故郷と少年時代を思い出し、30年ぶりに懐かしい場所へ帰ってくる。

 

アルフレードとサルヴァトーレは親子以上の歳の差がありますが、時には師弟関係、時には仲の良い友人と彼らの親交の深さに胸を打たれます。

少年から青年へ成長する主人公の心の動きや、周りの環境の変化にも注目です。

 

映画に熱狂した時代

題名の『ニューシネマパラダイス』は劇中に登場する映画館の名前です。

 

昔は映画のフィルムが可燃性で扱いがとても難しく、アルフレードは映画館の火事で目が見えなくなってしまいます。

燃えてしまった村唯一の娯楽施設を前に、村の人々は落胆。

そこにサッカーくじで財を得た村人が現れて、新しい映画館「ニュー・シネマ・パラダイス」を作るのです。

目の見えなくなったアルフレードの代わりに、少年のサルヴァトーレが映画技師を務めます。

サルヴァトーレはその映画館で少年から青年へと成長していくのです。

 

映画館はいつも満員御礼。

座ってみることもままならず、立ち見は当たり前、中にも入れず、外で待っている人たち。

テレビが現れる前の、映画業界の華々しさを感じることができます。

 

映画館はその名の通り、パラダイスでした。

映画を見て笑ったり恋をしたり泣いたりすることで、現実を忘れることができる。

2つの大戦で殺伐とした世の中で、人々は映画に理想郷を求めたのだと思います。

 

テレビの出現で映画産業が衰えてしまいますが、今でも映画館で映画を見ると現実の悩みを忘れて映画の主人公と一緒に冒険へ出ることができますよね!

映画の魅力は年月を経ても変わらず、私たちをパラダイスに連れて行ってくれるものだと思います!

 

イタリア映画の奥深さ

映画は国ごとに特色があって面白いのですが、私は欧州の中ではイタリア映画が一番好きです。

 

大学生の時にイタリア映画論を取っていて多くのイタリア映画に触れてきましたが、残念ながら今思い出せるのは、イタリア映画が含んでいる大まかな雰囲気と暗い教室に映し出される白黒の画面だけです(笑)

 

私のイメージするイタリア映画は、非常に現実的。

貧困、戦争、飢え、そういったものをそのまま映し出すような作品が多いイメージ。

でもだからといって暗いわけではない。

根底にある陽気さが、そういった現実を救っているような気がします。

 

映画の中に散りばめられたセリフや考え方、音楽、カメラワークが、映し出されたそのままの現実をポジティブに変えているように思います。

この作品も庶民の生活を生々しく描きながらも、そこに希望や陽気さを散りばめて全体として心温まる作品になっています。

 

3時間弱と少し長めの映画なので、休日の午後のゆったりした時間にいかがでしょうか?

 

SAKURA

1997年生まれ
大学では芸術学を専攻。
好きなものは映画と海外ドラマとジャズ。

現在は学生兼フリーライター
イラストも描いてます♩

インスタグラム@_________sakura_________
ブログ https://sakuramiyazaki.com/

 

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