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パン屋さんがこぞって履いていた?!ワークスタイルの定番「ベイカーパンツ」【お洒落さんのためのファッション用語辞典 vol.79】

fudge.jp / 2024年6月24日 15時35分

パン屋さんがこぞって履いていた?!ワークスタイルの定番「ベイカーパンツ」【お洒落さんのためのファッション用語辞典 vol.79】

日常を豊かにするのはお腹と心を満たす“おいしいもの”。自分でも何か作れたのなら、日々がもっと楽しくな...


連載『お洒落さんのためのファッション用語辞典』では、トラッドファッションから最新のファッションまで、FUDGEでおなじみのファッション用語についてわかりやすく解説します。第79回目は「ベイカーパンツ」のルーツを探ります。この連載を読んでファッション用語の背景や起源を知れば、毎日のお洒落がより楽しくなること間違いなし!

 

【用語解説】まずは「ベイカーパンツ」を知ろう。

「ベイカーパンツ」とは、アメリカ軍で使用されているミリタリーパンツの一種で、「ファティーグパンツ」や「ユーティリティーパンツ」とも呼ばれています。フロントの、大きめなL字型パッチポケットとパッチ&フラップ式のヒップポケットが特徴で、主に知のクロスのように丈夫で比較的厚めな生地で作られています。フィットし過ぎないゆるめなシルエットで、股上は深め、体の動きをあまりさまたげないシルエットのもの、ワークパンツにありがちな、汚れの目立ちにくく、迷彩色でもあるカーキ色に染められたものが多くあります。

 

【歴史】はじめはやわらかい素材で作られていたのが、変化

1940年代のHBT(ヘリンボーンツイル)からはじまり、1950年代前半から70年代ごろまで1950年代前半から70年代ごろまではコットンのサテン地を使用したものが一般的だったようですが、70年代以降はポリエステル混素材のものが主流に。軍用に作られていたものを、その機能性の高さからパン職人たちの間で仕事着として使われることが増えたために「ベイカーパンツ」と呼ばれるようになったとも言われていますが、詳細ははっきりしていません。

 

【雑学】ケイト・モスは、ピンクのシャツを合わせてエレガントに着る

ワークパンツの筆頭とも言える「ベイカーパンツ」。それだけに、その着こなしは、スニーカーやサンダルを合わせるようなカジュアルが多くなりがちという人に、気分をかえたいときの参考になる、ケイト・モスの大人っぽくエレガントな着こなしをご紹介します。街中で見かけたケイトは「ベイカーパンツ」にピンクのとろみシャツを合わせ、軽やかでいて肌を出し過ぎないエレガントさを演出。足元にはヒールブーツをセレクトし、こなれた感じに仕上げていました。しばらくは梅雨の寒空が続くこの時季こそ、肌の露出を抑えたこんな着こなし、試してみませんか?

 

監修:朝日 真(あさひ しん)

文化服装学院専任教授、専門は西洋服飾史、ファッション文化論。早稲田大学文学部卒業後、文化服装学院服飾研究科にて学ぶ。『もっとも影響力を持つ50人ファッションデザイナー』共同監修。NHK『テレビでフランス語』テキスト「あなたの知らないファッション史」連載。文化出版局『SOEN』他ファッション誌へ寄稿多数。NHK「美の壺」他テレビ出演。

 

illustration_Sakai Maori
edit & text_Koba.A

 

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