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ソウルで飲みたい!おすすめのマッコリ《7.8乙支路》-韓国・ソウル/マッコリ【前田エマのソウルをぐるり】

fudge.jp / 2024年7月5日 21時0分

ソウルで飲みたい!おすすめのマッコリ《7.8乙支路》-韓国・ソウル/マッコリ【前田エマのソウルをぐるり】

ブラウンのベルト&レースアップシューズでトーンの異なる白をつないでシンゾーンの‟パックT(パックなっ...

前田エマちゃんによる、韓国カルチャーガイドブック『アニョハセヨ韓国』(好評発売中!)を記念して、以前にFUDGE.jpで連載していた「前田エマの東京ぐるり」が「ソウルをぐるり」として短期連載で帰ってきました!(おかえりなさいっ)ここでは、WEB限定でエマちゃんお気に入りのお店を紹介します。

お久しぶりです!
前田エマです。
2023年、かねてから文化や歴史について興味関心のあった韓国へ留学し、半年ほど生活しました。
そこで出会ったたくさんの人たちのことを書いた本、『アニョハセヨ韓国』を出版させてもらうことになりました。
この本には、かわいいお店や美味しい店、クリエイターやファッションを仕事にしている人などが登場します。
美術館や博物館、文学や映画ガイドも…と盛りだくさんの内容です。
ここでは本に掲載しきれなかった好きなお店についてご紹介したいと思います。

 

 

ー優しいマッコリ《7.8乙支路》ー

 

韓国の伝統酒“マッコリ”は、お米から作られたお酒です。

乳酸菌飲料のような酸味とシュワシュワ感。

程よい甘さと爽やかさで、とっても飲みやすいのです。

発泡が強いもの、とろっとしたものから、いちごやみかんなどのフルーツ、ピーナッツ、栗を使ったものなど種類も豊富。

そんなマッコリの楽しい世界を味わえるのが《7.8乙支路》です。

 

 

このお店では、全国から集めた様々なマッコリと、それに合う創作料理が楽しめます。

スタッフの方が、机を練り歩きながら、様々なマッコリを試飲させてくださるのも魅力のひとつです。

年配の方も何度か目にしましたが、客層は20〜30代の若者が多く、若い人たちにマッコリの魅力を伝える場でもあるのかなあと思います。

 

一番人気の自家製マッコリ「該当なし」。レモン汁を絞るという、ユニークな飲み方!

 

私が大好きで毎回頼むのは、ジャガイモのチヂミ。

この店のジャガイモのチヂミは、ちょっと変わっています。

一般的には、ジャガイモをすりおろしたり、ジャガイモの粉を使って生地を作り、焼きあげるのですが、ここでは、細切りにしたジャガイモで生地を作り、焼くというより揚げているような感じなので、サクッとしています。

そこにバジルで味をつけるので、ちょっと洋風な感じです。

 

 

韓国では「雨が降ると、マッコリと一緒にチヂミを食べる」という言い伝えのようなものがあります。

雨が降るときのポツポツという音が、チヂミを焼く時の音と似ているからだと聞きました。

マッコリは米と麹がさえあれば作れる簡単なお酒で、昔から農作業の合間によく飲まれており“農酒”(ノンジュ)とも呼ばれるそう。

雨が降ると農作業ができなくなるため、昔はチヂミを食べながら、マッコリを飲んで、雨が上がるのを待っていたそう。その文化が現代でも人々に根付いていて、マッコリはチヂミと一緒に食べることが多いようです。

 

 

このお店がオープンしたのは2019年。

元々、居酒屋と伝統酒のバーをやっていたオーナーが、アメリカからやって来た同業者と一緒に、マッコリ専門の店を始めることに。

100年以上前に建てられた建物を改装してお店にしたのだそう。階段や壁を新しく作ったり、道具の整理をしたりと、開店までに5ヶ月ほどかかったと言います。

 

 

最初の1年はなかなかお客さんが来なかったそうですが、今では毎日大盛況で、海外からの来客も多いそうです。

今後はカリフォルニアと東京にもお店を出したいと考えているそうで、世界中にマッコリを広める店になっていくのではないかと、ワクワクしています。

 

《今週のぐるり服》

フーディーとミニスカートでスクールガール風なグレーのコーディネート。

パーカー/WIND AND SEA、スカート/ブランド不明(韓国で購入)、タイツ/靴下屋、靴/Blundstone

**********************************************

文・モデル:前田エマ Maeda Emma

1992年、神奈川県生まれ。東京造形大学卒業。オーストリア ウィーン芸術アカデミーに留学経験を持ち、在学中から、モデル、エッセイ、写真、ペインティング、朗読、ナレーションなど、その分野にとらわれない活動が注目を集めている。2023年から韓国留学。2024年6月20日に韓国カルチャーガイドブック『アニョハセヨ韓国』(三栄刊)を上梓。Instagram:@emma_maeda

写真:長田果純 Osada Kasumi

1991年、 静岡県生まれ。14歳の頃、実家の物置小屋から一台のフィルムカメラを発見し、独学で写真を撮り始める。現在はファッションのカタログやポートレート、映画のスチールなどで活躍中。プライベートでは自身の感覚を軸に写真を撮り続けている。Instagram:@osada__

information

7.8乙支路(Seven Point Eight)

ソウル市中区舟橋洞58-11
Instagram:@7point8seoul

※最新の情報はInstagramをご確認ください。

《7.8乙支路》が位置するのは、乙支路4街。広蔵市場、芳山市場、中部市場など、多様な市場が集まり、昔ながらの活気あるソウルを感じられるような場所。なかでも古くからの印刷所や製紙工場、生活用品の量販店などの卸問屋が密集している路地の隅に《7.8乙支路》はある。

“マッコリに対する経験を売る空間”をコンセプトに、多種多様なマッコリをラインナップ。一番人気は「該当なし」というユニークなネーミングの《7.8乙支路》自家製マッコリ。エマちゃんおすすめの「バジルジャガイモチヂミ」や、最近人気の高い「シイタケのクリームフライ」と一緒にぜひ楽しんでほしい。

質感、のど越し、味わいなど、マッコリにも様々な種類があり、日本の濁り酒とはまた違った魅力がある。何を頼めばいいかわからなくても、聞けばお店の方がすごく親切に教えてくれるので、気負わずにマッコリの多様性を体験しにいってみて。

 

text:Matsumoto Shoko
cooperation:Lee Jiminy

 

\前田エマによる、韓国カルチャーガイドブック『アニョハセヨ韓国』/

好評発売中!

ソウルの注目スポット散歩、アーティストたちの現在

会いに行きたい人がいる、韓国文化を味わえる場所

食、アート、骨董、工芸、タトゥー、香り、文房具……ひとりひとり、情熱を持って仕事に向き合っている人たちが営む韓国・ソウルのカルチャースポットを前田エマさんのテキストで紹介。長田果純さん撮影の写真も現地の雰囲気を伝えてくれます。ソウルへ行く予定があれば必携、予定がなくても眺めるだけで楽しいソウルのカルチャーガイドになっています。

韓国のクリエイターとファッションシューティング

カメラマン、ヘアメイク、スタイリストとソウルのスタジオとストリートで、前田エマさんをモデルにファッション撮影を敢行。撮影の舞台裏についてトークしています。また、ライブハウス〈モレネ極楽〉を拠点に活動するバンド〈CHS〉にインタビュー。イラストと文章でベストセラーを生み出す〈ダンシングスネイル〉さんにも、じっくり話を聞いています。日本でも話題のシンプルでインパクトのある映画ポスターを制作しているデザインスタジオ〈PROPAGANDA〉訪問記も。

文学、アート、日常で訪れた場所……個人的おすすめリスト

韓国で愛されている「詩」について、茨木のり子と尹東柱、おすすめの文学、ハングルの話、美術館や博物館のガイド、日本にいながら韓国に出合える場所などを前田エマさんの視点で紹介。非武装地帯DMZを訪れたツアーのこと、韓国のハワイとも呼ばれる済州島への旅、そして留学中に通った店や韓国の記念日の風景を記録したスナップショット・ダイアリー。韓国文化を、もっと知るための手掛かりになれば幸いです。

 

 

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