1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. カルチャー

井浦新さん夫妻へインタビュー|ふたりのつくる自然派コスメブランド〈Kruhi〉とは? 自然を身近に、人にも環境にも本当にいいものを。

fudge.jp / 2024年8月22日 16時30分

井浦新さん夫妻へインタビュー|ふたりのつくる自然派コスメブランド〈Kruhi〉とは? 自然を身近に、人にも環境にも本当にいいものを。

いよいよあと2日、8月24日(土)・25日(日)開催!『FUDGE』選りすぐりのいいもの、かわいいも...

サステナブルコスメブランド〈Kruhi(クルヒ)〉を手掛ける、俳優の井浦新さんと妻のあいさん。“悩みを抱えている人をしあわせに”“人にも環境にも優しいものを”という想いで、自然由来のシンプルで確かなものづくりを行うおふたり。〈Kruhi〉を通して感じる変化や仕事観、生活の中での自然との向き合い方について、じっくりとお話を伺いました。

 

What’s〈Kruhi〉?

2022年9月にスタートした〈Kruhi(クルヒ)〉。すべてプロダクトは100%自然由来成分・ケミカルフリーで、自然になじみ循環していくものづくりにこだわる。ブランドのはじまりとも言える「ボタニカル石けんシャンプー」と「ボタニカルコンディショナー」は、2022年のサステナブルコスメアワードで最高賞のGOLD賞を受賞し、2023年には「ALWAYS NEW BALM」がGOLD賞を受賞。


2種のバームが詰まった「ALWAYS NEW BALM」。緑のバーム(写真左側)は農薬不使用のゲットウ葉エキスを配合。肌トラブルを防いで健康的な素肌へ導く。ハイビスカスローゼルや規格外パッションフルーツのエキスを濃縮した赤のバーム(同右側)は、肌にうるおいをチャージしエイジングケアにも。35g ¥4,950/Kruhi(クルヒ)

 

反響を受けて再認識したプロダクトへの自信と責任感

ーー〈Kruhi〉を立ち上げて1年半。変化はありましたか?

井浦新さん(以下、新さん)「1年半しか経っていないんですけれども、お客さまからさまざまな声をいただいて」

井浦あいさん(以下、あいさん)「“どんなブランドなんだろう?”と出会いに来た方が、この1年半の間に顧客さんになってくださって。デビューのときから愛用してますとか、そういう方に出会えたことが嬉しいです」

新さん「たくさんの方たちが使ってくださって、トラブル肌の悩みが解消できたとか、30年苦しんできたアトピーとさよならしたとか、そういうお言葉をいただけると、自分たちがつくってきたものを自信をもって届けていっていいんだなと感じます。環境にも人にも優しいものをベースにしているから、間違ったものをつくっているとは一切思っていないですが、開発段階からずっと家族で使い続けてきたものを世に送り出すことで、自分たちよりももっと大きな悩みを抱えてる人たちを癒やすことができるということがリアクションを通じてどんどんわかってきて、プロダクトへの自信や責任感が増しました」

 

ーー2023年サステナブルコスメアワードGOLD賞を受賞した「ALWAYS NEW BALM」は、家族ではどのように使われているのですか?

新さん「キリがないんです(笑)。朝起きてから寝るまで使い続けてますから」

あいさん「お風呂上がりのスキンケア、寝る前もたっぷりつけて、起きて乾燥している唇に塗って、外出前の髪型のセット、出先での手指の保湿。あとは眉毛の流れをつくるとか、鼻の中が切れたとき、息子がニキビできちゃったときにも」

新さん「メイクの下地にも使える。自分はメイクは仕事以外はしないんですけど、例えば出かける前に目のクマのところに塗っておくと、光で目元が反射して顔が明るく見えるんです。髭剃り後の保湿にも。切り傷とか火傷とかにも塗ってます。去年僕がでっかい火傷しちゃったんですけど、火傷したときからずっと塗り続けて。そしたら治りが早かったんです。保湿しながら植物の力で再生を促していったら、綺麗に治りました。

植物の恵みをいただいて余計なものを入れないでつくっているから、どんなときでも必要な場所に使えるんです。だから、挙げると止まんなくなっちゃうんです。逆にみんなの使い方も気になります」


2023年サステナブルコスメアワード授与式で登壇するおふたり。@ニューエナジー

 

自然を身近にすることで環境への意識をアップデート

ーーおふたりは普段からナチュラルなものを選んだり、環境に配慮された生活をされているんでしょうか?

あいさん「台所やお風呂場から流れていくものにいろんな懸念を感じていて。〈Kruhi〉が生分解性98.9%の石けんシャンプーとトリートメントをスタートしたのも、そんな悩みがきっかけです。最近は、スポンジから流れるマイクロプラスチックが気になってココナッツの皮でできているスポンジを使ったり、棕櫚(シュロ)という素材の傷がつきづらいタワシを選んだり。心配事が台所やお風呂場から減っていくと、気持ちが軽くなるんです。

生ゴミは電動コンポストを使用しているんですけど、夫はずっとそれを担当してくれています。段々といい生ゴミしか出したくないという気持ちになって、無駄なゴミが出なくなりました」

新さん「そうなると必然的に買うときも選ぶんです。“あのいい土に混ぜたくないな”っていうものは買わなくなっていきます」

あいさん「炒め物や揚げ物の油をどう処理するかも、一旦立ち止まって考えるようにしています。煮汁を捨てるときも片栗粉で固めたり、そういうちょっとした工夫が一個成功すると楽しくなって」

新さん「なるべく自然の中に入っていくっていうことも意識的にやっています。そうすることで、自然の現状を肌で感じられる。山や海がゴミだらけという現実を見ると、環境への取り組みをしっかり続けていく必要があると知ることにもなりますし、それを家族みんなで話し合うこともできます。僕は隙あらば登山をしていて、家族でも、ひとりで突然行っちゃうときも。自然をなるべく身近なものにしておきたいので、自分から行くようにしていて。それが全部ものづくりにもつながっています」

あいさん「山に登れる道があるのも、海に砂浜があるのも当たり前じゃなくて、山が保水されずに根っこが生やせなかったら崩れちゃうし、動物の生態系がうまくいっていないと山はもう山じゃない。環境への意識をアップデートしながら、〈Kruhi〉にも従事していたいし、親としても子どもに伝えていかなきゃいけないという役目も感じています」

 

イマジネーションを現実にする化粧品づくりと役者業

ーー俳優業と〈Kruhi〉の事業でつながりを感じる部分はありますか?

新さん「“好奇心”と“想像力”と“行動力”の3つしか僕はもっていないんです。それ以外は本当にへっぽこで全然ダメダメなんですけど、この3つだけは基礎をずーっと磨いてきてる。そこを生かせることだと無意識にものすごいエンジンがかかって。俳優も〈Kruhi〉も“仕事しよう、苦しいけど頑張ろう”って意識ではないんです。人やものとの出会いを楽しみながら遊びながら、得意な3つを生かしながらやっているんです。だから両者に大きな違いはなくて」

あいさん「全部が役づくりにもつながっていると思います。出会う工場さん、農家さん、すべてが役にも生かされているし、逆に役者として出かけた先で出会う人やものも〈Kruhi〉にも生きるだろうし。

近くで見ていて感じるのは、想像して役をつくっていく役者という仕事も、植物や地域の課題との出会いから生まれたイマジネーションを現実のものにする化粧品づくりも、0を1にするという点がかなり近いことをしているなと思います。ただセリフを読むだけではなくて役に感情をもって素敵な雰囲気をつくっていく。〈Kruhi〉もただの“もの”ではなくて、視覚の楽しさや香り、使い心地と、プラスアルファをたくさん生み出していく。それが似ているところだなと思います」


見た目も美しい2トーンのバームは、9種の天然精油がブレンドされたオリジナルアロマ「キャンディフォレスト」の心落ちつく香りも魅力のひとつ。

 

ーーそれでは最後に、今後取り組みたいことや展望を教えてください。

新さん「プロダクトを増やしていくというよりも、まず手の届く範囲内の人たちにハッピーになってもらって、悩みや問題を解決できるきっかけになれたらしあわせです。入口から出口までサステナブルが当たり前にあって、関わる人たちみんなが問題が解決してしあわせが叶うという、〈Kruhi〉の大事にしている考え方をもとに、プロダクトの設計図が全部できあがってからじゃないとものはつくらないようにしているんです。“あれつくったら売れそうだね”というふうにはつくらないんですよね。つくる責任を戒めながらものづくりをしています。

でも、人や植物にはどんどん出会っているので、ライブラリーはびっしりと増えていってます。この植物とこの植物でなにができるだろうとか、もっと楽しくするにはどう昇華していったらいいんだろうとかは、いつも楽しんで考えていて。ポップアップからの学びも大きいんです。お客さんと出会って伝えることもできるし、〈Kruhi〉と出会うことでどんなことが起きたかという話も伺えて、これからもそういう場を大事にしたいなと思います」

あいさん「〈Kruhi〉にはまだシャンプーとトリートメントとバームの3プロダクトしかないんです。テーマをもって生まれるべくして生んだ大事な3つなので、ひとりでも多くの方に出会ってほしいです。自然由来のシンプルなものを使うとしあわせになるということを自分自身が実感しているので、しあわせを広げるようなことができたら。

ものづくりの観点で言えば、外に向かって新しいものをどんどん出していくより、もっと中の方にマニアックに入っていって、例えば原材料を追求するだとか、そういうことはもっとこだわって楽しんでいけるところだなって思ったりしています」

 

 

問い合わせ先:クルヒ kruhi@valleyandwind.jp

 

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください