1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. カルチャー

【女子旅 開運山歩き】世界遺産・熊野古道の巡礼路をトレッキング旅。2泊3日中辺路モデルコース(前編)

fudge.jp / 2024年7月31日 14時30分

【女子旅 開運山歩き】世界遺産・熊野古道の巡礼路をトレッキング旅。2泊3日中辺路モデルコース(前編)

見ているだけでいつでも明るい気分にさせてくれる、ポップな色使いが素敵なお部屋で暮らすRihoさん。カ...

平安時代から多くの人が“よみがえりの地”を夢見て訪れる聖地・熊野は、2024年7月に世界遺産登録20周年を迎えた。和歌山・三重・奈良の三県にまたがる世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」のひとつとして人々の心を癒す特別な地。中でも「熊野三山」、「熊野古道」、「那智の滝」はフランスの最も権威のある旅行ガイドからも高い評価を受け、日本人の旅(巡礼)の起源ともいわれる熊野詣に世界中から旅人が集まる。数あるルートの中でも京の都から熊野御幸に用いられ、最も多くの人々が歩いたとされる中辺路(なかへち)ルートを、初心者にもオススメのプランでトレッキング好き編集部2人が歩き2泊3日で巡りました。

 

【1日目】
①JAL「羽田空港」発→「南紀白浜空港」着

●バス「南紀白浜空港」発→「本宮大社前」着

②世界遺産 熊野本宮館 ※語り部と合流

●バス「本宮大社前」発→「発心門王子」着

③発心門王子→水呑王子→伏拝王子→祓殿王子

④熊野本宮大社

⑤大斎原

⑥ホテル「Villa KUMANO」

 

「熊野三山」とは、熊野本宮大社(くまのほんぐうたいしゃ)、熊野速玉大社(くまのはやたまたいしゃ)、熊野那智大社(くまのなちたいしゃ)の3社と、那智山青岸渡寺(なちさんせいがんとじ)1寺の総称で、古くから神々が棲まう聖地として詣でることで、過去・現在・未来の安寧を得られると言い伝えられている。近年パワースポットとしても注目されるこの参詣道を巡ることで、心身はリセットされ新しい自分に生まれ変われるのだそう。

2024年も残り半年、更なるパワーアップを目指していざ出かけよう。

 

中辺路ルートまずは『発心門王子』からスタート

南紀白浜空港に到着してバスで向かったのは「世界遺産 熊野本宮館」(空港でレンタカーを借りるなら約1時間30分ほど)。語り部さんと合流してさらにバスで「発心門王子(ほっしんもんおうじ)」まで向かい、今回のトレッキング旅のスタート。

道中に点在する王子とは熊野の御子神(みこがみ)を祀る社のこと。熊野古道には「九十九王子(くじゅうくおうじ)」と形容されるほど多くの王子が設けられ、儀礼や参詣者の休憩場所ともなった。“鳥居をくぐることで仏道の心が芽生える”とされ名付けられた「発心門」は格式高い五体王子のひとつ。ここから先は熊野本宮大社の神域になる。

熊野本宮館内にある熊野本宮観光協会で購入できる“熊野古道中辺路押印帳(1冊100円)。中辺路ルートに設けられた押印所(41ヶ所)をまわってスタンプを集めると、和歌山県から熊野古道中辺路完全踏破証明書が発行されるのだそう。

【世界遺産 熊野本宮館】
add:和歌山県田辺市本宮町本宮100-1
tel:0735-42-0751
https://www.city.tanabe.lg.jp/hongukan/

 

語り部から熊野古道の魅力を教わる

「発心門王子」から「熊野本宮大社」までは約7km(普通に歩いて3〜4時間ほど)の穏やかな初心者コース。道中を案内してくれる“語り部”に依頼すると一緒に歩きながら文化や史跡、自然豊かな熊野古道の様々な表情を教えてくれる。今回ご案内頂いたのは、ガイド歴20年の加藤恵美代さん。王子跡やひっそりと佇むお地蔵様の伝説、四季折々の草花や野鳥の声など、道中話しは尽きない。初心者の方は是非一緒に歩いてみて欲しい。きっと新しい発見があるはず。

ガイド料(発心門王子→熊野本宮大社)¥10,000
※歩行所用時間目安4時間
※20名まで語り部1名が案内

【熊野本宮語り部の会】
add:和歌山県田辺市本宮町本宮100-1
tel:0735-42-0735(熊野本宮観光協会内)
https://www.hongu.jp/kumanokodo/kataribe/

 

さて、熊野古道を巡る時どんな服装で訪れるべきか良いか悩ましいところ。ルート選び次第だけれど、今回の中辺路(なかへち)ルートを巡るなら、ある程度はトレッキングも想定した動きやすい服装が望ましい。さらに、車やレンタカーではなくバスで巡る旅を選ぶなら、当日の宿泊先まで荷物を届けてくれる荷物搬送サービスを利用するのもおすすめ。身軽になって古道散策を存分に楽しんで。

「水呑王子」の少し先、古道からすぐ右に逸れた場所にある“森のベッド”。間伐した幹をベッドに見立て、その上に寝転んで静かに過ごせる、知る人ぞ知る森林浴スポット。“森のベッド”から空を見上げて耳を澄ますと木々が語りかけてくるよう。

廃校の跡地に緑泥片岩の石碑がある「水呑王子」。その側に腰痛を治してくれるといわれるありがたい腰痛地蔵が。長年、腰痛に悩まされている編集Aは、語り部の加藤さんに教えられた正式な願掛けの方法でしっかりとお参り。かつての巡礼者たちも腰痛に悩まされていたのかしら。

 

本宮まであと少し『伏拝茶屋』でお弁当タイム

秋にはこんな伏拝王子から小辺路の原風景も望むこともできるそう。

緑に囲まれた山道を1時間ほど歩くと「伏拝王子」に到着する。ここは京の都を出発した参詣者がようやく熊野三山巡拝の最初の目的地である「熊野本宮大社」を遠方に望めたことで、感動のあまり「伏して拝んだ」ことが名前の由来。歩いてくると突然空が開けてまさに絶景ポイント。「伏拝王子」のすぐ横には「伏拝茶屋」という山小屋風の休憩所があり、お待ちかねのお昼休憩。

事前に予約してピックアップしておいた「温泉民宿 大村屋」の熊野古道弁当で腹ごなし。俵型にむすんだおむすびを高菜の葉でくるんだ郷土料理の“めはり寿司”や地元で採れた野菜を作った惣菜など地産を味わえる手作り弁当。お弁当の数が多い場合は、熊野本宮館に配達してもらうことも可能。注文の時に受取方法は要確認!

熊野古道弁当 ¥1,100、お茶付¥1300

【温泉民宿 大村屋】

add:和歌山県田辺市本宮町川湯1406-4

tel:0735-42-1066

http://www.oomuraya.net/food/index_bentou.html

 

熊野本宮大社前の〈カフェ アルマ〉で買ったコーヒーでブレイクタイム。和歌山が生んだ博物学者・南方熊楠のコーヒー好きをモチーフに描かれたイラストも愛らしいその名も「熊楠コッフィ」。

深入りコーヒーでコーヒー好きへのお土産にも好評です。

【cafe alma】
add:和歌山県田辺市本宮町本宮195-3(熊野本宮大社前 瑞鳳殿内)
tel:080-9508-1125
open:10:00-16:00 火休

 

熊野三山の一つ目『熊野本宮大社』に到着

「発心門王子」から歩くこと約4時間。いよいよ熊野三山のひとつ「熊野本宮大社」に到着。来世を救済するといわれる「熊野本宮大社」。すべての熊野古道はこの場所に繋がっている。

檜皮葺(ひわだぶき)の古式ゆかしい社殿が迎える。向かって左手の社殿には、夫須美大神・速玉大神。中央が主神の家津御子大神、右手に天照大神が祀られている。参拝する順番が決まっているので確認を忘れずに。

【熊野本宮大社】
add:和歌山県田辺市本宮町本宮1110
tel:0735-42-0009
open:7:00 〜17:00
http://www.hongutaisha.jp

 

導きの神鳥“八咫烏(ヤタガラス)”を見つけて

多羅葉の葉っぱに切手を貼って投函することも。

日本サッカー協会のシンボル・導きの神鳥“八咫烏(やたがらす)”は主祭神である家津御子大神(けつみこのおおかみ)のお仕えであり「熊野本宮大社」の境内にはその姿をあしらったポストも。その他にも熊野三山の様々な場所にそのモチーフが点在しているから“隠れ八咫烏”探しも旅の楽しみの一つに。

 

1日目の締めは日本最大の大鳥居『大斎原(おおゆのはら)』

貴賤男女の隔てなく1000年以上誰をも平等に受け入れてきた熊野詣。1日目の締めくくりは熊野本宮大社旧社地である「大斎原」。全体重量172t(幅42m・高さ33.9m)の巨大な大鳥居の先に2つの小祠が並ぶ静かな場所。かつて熊野本宮大社があった社殿跡地は神が舞い降りた場所といわれ、近年ではパワースポットとして人気を集めている。

【大斎原】
add:和歌山県田辺市本宮町本宮1
tel:0735-42-0009

 

暮らすように泊まれる一棟貸し1組限定宿『Villa KUMANO』

1日目のお宿は大斎原へ徒歩1分、「熊野本宮大社」へ徒歩3分の好立地な「Villa KUMANO」。築50年ほどの和風住宅を改装し、昔ながらの和の雰囲気を残しつつも、清潔感があって居心地の良い空間。「大斎原」に構える日本一の大鳥居と紀伊山地の山々を一望しながらゆったりと過ごせ、連泊したくなるほど快適なお宿で、旅の疲れを癒して。

事前注文すれば夕朝食には地元の飲食店とコラボレーションした宿泊者限定メニューも。この日は、早い出発に備えて「茶房 靖」の朝食のデリバリー。季節のフルーツを頂いて、さて2日目も張り切ってお参りに出かけましょう!

【Villa KUMANO】
add:和歌山県田辺市本宮町本宮406-1
https://villa-kumano.com/http://www.kawayu-midoriya.jp

 

 

【infomation】

世界遺産登録20周年を記念して、今年は各地で特別なイベントが開催されている。詳しくは「聖地リゾート! 和歌山」キャンペーン特設ページをチェックして! 普段非公開の貴重な文化財や秘仏の特別公開、夜は幻想的なライトアップやプロジェクションマッピングも。積み重ねられた歴史と神秘的な光の演出に魅せられるはず。

 

問い合わせ先:

世界遺産 熊野・熊野古道
https://www.wakayama-kanko.or.jp/features/world-heritage-kumano/

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください