1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. カルチャー

”スタジャン”と合わせてトラッド風に着こなしたい「キルト」「キルトスカート」【お洒落さんのためのファッション用語辞典 vol.85】

fudge.jp / 2024年10月5日 19時30分

”スタジャン”と合わせてトラッド風に着こなしたい「キルト」「キルトスカート」【お洒落さんのためのファッション用語辞典 vol.85】

FUDGE.jpの人気連載「WORLD SNAP」ではロンドンとパリのオシャレなスナップを毎日紹介し...

連載『お洒落さんのためのファッション用語辞典』では、トラッドファッションから最新のファッションまで、FUDGEでおなじみのファッション用語についてわかりやすく解説します。第85回目は「キルト」「キルトスカート」のルーツを探ります。この連載を読んでファッション用語の背景や起源を知れば、毎日のお洒落がより楽しくなること間違いなし!

 

【用語解説】まずは「キルト」「キルトスカート」を知ろう。

「キルト」あるいは「キルトスカート」とは、そもそもスコットランドの伝統的な男性用の衣装のこと。あるいはそれに由来するひだを取った、膝丈の巻き付け式スカートのことです。

 

【歴史】スコットランドの高地に住む人々の民族衣装がルーツ

本来、17世紀にスコットランド高地に住む人の民族衣装、連帯の軍人たちの正装とされたもので、現在ではギリシャ人男性の「ファスタネーラ」と並び、珍しい男性のスカート・スタイルとして知られています。

スコットランド高地に位置する地方の各氏族の伝統的な柄であるタータンチェックの毛織物を素材として作られます。キルトの形は長さ5.5m×1.3mの長方形の一枚の布で、後ろに深いプリーツ(表に現れる表ひだの幅の4倍の陰ひだ)が取られ、丈はひざ頭までの長さが標準でした。今では各ブランドがファッションアイテムとしてリリースする「キルトスカート」はそれらにならった、チェック柄のものが多くあります。

 

【雑学】1980年代にはあのアイドルも愛用していた!?

国内では、1980年代、「キルト」「キルトスカート」が「トラッド」「アイビー」ブームに乗って、一躍人気アイテムとなったことがありました。チェック柄の巻きスカートの生地の合わせの部分を大きめな安全ピンで留めて履くのが主流。そここにスタジアムジャンパーを合わせて、アメリカの学生風をよそおった女の子が街中にあふれていました。

そんなブームには、アイドル達も敏感に反応。そのころの雑誌を紐解くと、中森明菜ちゃんのこんな、「キルトスカート」スタイルを発見しました。可愛い♡ いまむしろ新しいスタイルとして注目されているスタジアムジャンパー×「キルトスカート」、ズバリ! ”スタジャン”が大きめサイズ、「キルトスカート」はミモレ丈をセレクトして、グッドガールっぽく着こなしている点に注目したいですね。今の時代にも通用するこんな着こなし、秋が深まったら、ぜひ、明菜ちゃんをまねてトライしてみてはいかが?

 

監修:朝日 真(あさひ しん)

文化服装学院専任教授、専門は西洋服飾史、ファッション文化論。早稲田大学文学部卒業後、文化服装学院服飾研究科にて学ぶ。『もっとも影響力を持つ50人ファッションデザイナー』共同監修。NHK『テレビでフランス語』テキスト「あなたの知らないファッション史」連載。文化出版局『SOEN』他ファッション誌へ寄稿多数。NHK「美の壺」他テレビ出演。

 

illustration_Sakai Maori
edit & text_Koba.A

 

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください