サーモンスープやミートボール、そしてトナカイのソテー……、フィンランドの伝統料理は美味しいものであふれている。あれもこれも、全部まとめていただきます!
Kolme Kruunua
レシピから盛り付けにいたるまでを、1952年の創業当時から受け継いできたという正統派のレストラン。芸術的なステンドグラスからは優しい光が差し込み、店内はクラシカルでロマンティックな雰囲気。フィンランド生まれの映画監督アキ・カウリスマキが手がけた映画『カラマリ・ユニオン』のロケ地として使われたこともあるそう! 海辺にあるお店なので、食後は散歩がてら海岸沿いを歩くのも気持ちいい。
トナカイのソテー 28.20 €
トラディショナル サーモン スープ 19 €
Kolme Kruunua
place : Liisankatu 5, 00170 Helsinki,
tel : +358 9 1354172
web :https://www.kolmekruunua.fi
open :16:00 〜25:00(月〜木)、16:00 〜25:30(金)、12:00 〜13:30(土)、12:00 〜13:00(日)
RAVINTOLA SALVE
小さな港の目の前にある〈ラヴィントラ・サルヴェ〉は、テラス席も開放的でおすすめ。1897 年にカフェバーとして始まり、今ではレストランとしても営業中。昔から変わらない看板メニューであるニシンのフライは必食です。メニューには載っていない「ParonLaristys(パロン ラリスティス)」と呼ばれる、いわゆるトナカイのソテーも美味しい。
隠れメニューの「パロン ラリスティス」27 €
メレリネン ピッティス 29.90 €
RAVINTOLA SALVE
place : Hietalahdenranta 5 C, 00120 Helsinki,
tel : +358 10 766 4280
web :https://www.raflaamo.fi/fi/ravintola/helsinki/salve
open :11:00 〜22:30(月〜金)、12:00 〜22:30(土日)
Juttutupa
観光地としても有名なハカニエミ市場の近くにあるレストラン。趣きのある石造りの建物の中にあり、なんと1908 年から営業しているのだとか。お店の入り口付近はパブのようになっていて、夜になるとジャズやロックなどの生演奏も! お店の奥に進むと落ち着ける席もあって、そこでぜひ食べて欲しいのがフィンランドの国民食、サーモンスープ。クリーム仕立てのスープは、コクがあるけどさっぱりとしていて、ジャガイモとサーモンはとても柔らかく口の中でほろほろととろけていく。なんとも優しい1杯なのです。
スモークサーモンのソテー 29.50 €
Juttutupa
place : Säästöpankinranta 6, 00530 Helsinki,
tel : +358 20 742 4240
web :https://www.juttutupa.fi
open :10:30 〜23:00(月〜木)、10:30 〜25:00(金)、12:00 〜25:00(土) 日曜定休
Sea Horse
1933 年の冬に創業したフィンランドの老舗レストランのひとつ《シー・ホース》。タツノオトシゴがダイナミックに描かれた壁画が素敵な店内で、洗練されたフィンランドの家庭料理を楽しめる。定番のトナカイのソテーや、フィンランドの政治家であり美食家として知られたマーシャルC.G.E. のお気に入りの前菜だったというピルスナー ウルケル、90 年代に国際誌で取り上げられお店を一躍有名にしたオニオンステーキなど、おすすめはやまほどあります。
トナカイのソテー 30 €
ピルスナー ウルケル 10.50 €
Sea Horse
place : Kapteeninkatu 11, 00140 Helsinki,
tel : +358 9 628 169
web :https://www.seahorse.fi
open :15:00 〜24:00(月〜日)
photograph_Furuya Akihiro,Taniguchi Daisuke
coordination_Arai Yumi,Mori Akiko
edit_Chikazawa Yui, Suzuki Mikiya〈KIP Inc.〉
design_Yamamoto Katsura
FUDGE vol.254 2024年9月号より