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アイビー、トラッドスタイルで着けるなら「リボンベルト」だけ!【お洒落さんのためのファッション用語辞典 vol.87】

fudge.jp / 2024年11月11日 17時30分

アイビー、トラッドスタイルで着けるなら「リボンベルト」だけ!【お洒落さんのためのファッション用語辞典 vol.87】

ファッション誌『FUDGE(ファッジ)』公式サイト。ファッションやビューティー情報をウェブ限定で特集するオリジナルコンテンツ《FUDGE tab.》や《占い》、《ワールドファッションスナップ》、コラムやプレゼント企画などデイリーに更新されるコンテンツが盛りだくさん。

連載『お洒落さんのためのファッション用語辞典』では、トラッドファッションから最新のファッションまで、FUDGEでおなじみのファッション用語についてわかりやすく解説します。87回目は「リボンベルト」のルーツを探ります。この連載を読んでファッション用語の背景や起源を知れば、毎日のお洒落がより楽しくなること間違いなし!

 

【用語解説】まずは「リボンベルト」を知ろう。

「リボンベルト」とはリボンストライプ柄、たとえば赤・ネイビー・イエローなどに色分けされたストライプ柄が入った、伸縮性のある布製ベルトのことです。ちなみにリボンによって表現されるストライプ柄そのものをさす「リボンストライプ」とは、本来、細いリボンをステッチ風に織り込んでストライプ柄に見せたものなどのこと。しかしながら、現在はリボンのようにやわらかい布を使ったストライプ柄であれば、プリントされたものやはぎ合わせなども含め、全般的に「リボンストライプ」と表現することが多くなっています。

 

【歴史】「リボンベルト」はベルトではなく帽子にルーツあり?!

「リボンベルト」をはじめ、腰に巻くためのベルト用ではなく、ボータハット(カンカン帽)のストライプ柄リボンとして作られたようです。

締め付けがなく、レザーベルトよりカジュアルにデイリーに着けられることから、アメリカのアイビーリーグ校のカレッジ・カラー(校色)をストライプ柄に採用して、学生たちが愛用していたことでもよく知られています。日本には、1960年代~70年代にアイビースタイルが流行した際に、現地の大学生たちのよそおいにならって「アイビーベルト」として支持され、人気となりました。

 

【雑学】アイビーリーガーはラフな着こなしの日も「リボンベルト」で気を抜かない

海外のストリートスナップで、「リボンベルト」がカジュアルな着こなしに合うというエピソードを証明するかのような着こなしを見かけたのでご紹介させてください。セーターを肩がけしたストライプシャツやローファー、ラインソックスなど、トラッドスタイルに欠かせないアイテムの組み合わせた、ザ・アイビーと言ってもいいコーディネートですが、短パンはおそらくベルトをせずにシャツをアウトしてもそれなりに様になる着こなしと言っていいでしょう。でも、両家の出身者が多いアイビーリーガーたちなら、そうはしないみたい。短パンであってもベルトを締めて、シャツをインして、きちんと感はキープしているのです。とはいえ、堅苦しくはしたくないからと、合わせていたのが「リボンベルト」。きりっと見せつつ、着ている本人も見ているほうもリラックスできるのは、「リボンベルト」以外ありえないといったとろでしょうか。

 

 

監修:朝日 真(あさひ しん)

文化服装学院専任教授、専門は西洋服飾史、ファッション文化論。早稲田大学文学部卒業後、文化服装学院服飾研究科にて学ぶ。『もっとも影響力を持つ50人ファッションデザイナー』共同監修。NHK『テレビでフランス語』テキスト「あなたの知らないファッション史」連載。文化出版局『SOEN』他ファッション誌へ寄稿多数。NHK「美の壺」他テレビ出演。

 

illustration_Sakai Maori
edit & text_Koba.A

 

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