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秋の夜長に昭和ノスタルジーを【FUDGENA:SAKURAのCINEMA STANDARD vol.29】

fudge.jp / 2024年10月26日 19時30分

秋の夜長に昭和ノスタルジーを【FUDGENA:SAKURAのCINEMA STANDARD vol.29】

ランニングとカフェを合わせて楽しむFUDGEランニング部が発足し、不定期でランニングイベントを実施し...

こんにちは!

ファッジーナのSAKURAです。

 

本日は昭和を感じさせる2作品を紹介します!

日本人にしか感じ得ない懐かしい想いを掻き立てられる、どちらも日本人なら観ておきたい逸品です!

 

昭和という時代

私は平成生まれです。

それでも幼い頃から昭和というものに一種の憧れを抱いていました。

 

私の知る昭和は、さくらももこだったり、こち亀だったり、母や祖母から聞く話だったり、昭和に流行った歌謡曲だったりします。

そこから私なりにつなぎ合わせて憧れの昭和像を作りました。

 

それは実際の昭和とは違うかもしれません。

 

実際に豆腐屋のラッパは聞いたことありませんし、ピンクレディの振りを必死に覚えたこともありませんし、お父さんがプロレスや野球ばかりを観ているなんてこともありませんでした。

 

でも、私は懐かしく思い出すのです。

 

着物姿の祖母が割烹着を着て料理をする後ろ姿を

空き地で聞こえる紙芝居やと子供達の声を

こたつを囲み歌謡番組から流れる流行歌を

 

両親や祖父母を通して私には昭和のDNAが流れているのだと思います。

熱狂、哀愁、愛に溢れた、昭和

 

そんな昭和ノスタルジーを感じる2作品を今回は紹介していきます!

 

ほっとする昭和の風景『Always 3丁目の夕日』(2005)

言わずと知れた、名作『Always 3丁目の夕日』

私の考える【ザ・昭和】をそのまま表してくれたかのような、温かく熱狂的な空気感を纏う作品です。

 

私は、恥ずかしながらあまりの名作を前に観るのを躊躇っていたのですが、ついに観たが最後、シリーズ通して泣きっぱなしでした。

 

1955年に完成した東京タワー

その東京タワー建設中の下町が舞台。

戦後復興、高度成長期へ向かう熱気溢れる時代に、人の温かさと希望に溢れた物語となっております。

 

あらすじはどこでも見れるので、気になったら調べていただきたいのですが、ここで伝えたいことは役者さんの豪華さ!

 

主役の吉岡秀隆は、『北の国から』やこの後紹介する『男はつらいよ』の中盤から登場し、最後の方は事実上の主人公となっています。

昭和を代表する作品の中で、子役時代から今なお映画やテレビドラマで活躍する名俳優です。

 

そしてそれを取り巻く、堤真一、薬師丸ひろ子、小雪、堀北真希、須賀健太などなど豪華な役者揃い!

これだけでも一見の価値ありです。

 

人肌恋しくなる季節、人の心に灯を与えるこの映画をぜひ観てみてください!

 

哀愁コメディー『男はつらいよ』(1969〜1997、2019)

「男はつらいよ」を全部観るには根気がいるでしょう。

なんてったって同じ主人公が演じた映画の数でギネス記録を持っているのですから。

その数49作品。(うち渥美清主演48作品、特別編1作品)

そして2019年には、吉岡秀隆を主演にもう1作品作られています。

 

山田洋次監督と亡くなる寸前まで撮影に挑んだ渥美清の最高傑作です。

 

しかし、全作品を見なくても大丈夫!

なんでって?

それは全部展開が同じだから。

それでも、飽きることがないというのが山田洋次監督の凄さです。

 

東京は葛飾、柴又の団子屋「とらや」の息子、車寅次郎、通称【寅さん】は10代で家を飛び出しテキ屋をしながら日本全国を放浪しているのです。

そしてたまにふらっと実家に帰ってきて、叔父さん叔母さん、妹のさくらとその夫のひろし、裏の工場のタコ親父に囲まれて過ごすうちに、美人が現れる。

そうするとたちまち寅さんは夢中になり、全てその女性のために至れり尽くせりするけれど、ある時もっともらしい男が現れて、女性を連れ去り寅さんは失恋するという話。

 

これがちょっと変化するだけでほとんど同じ筋の作品です。

 

当時、「男はつらいよ」のヒロインというのは一つ女優の登竜門だったと言います。

出てくる女性は、もちろん美しくて儚くて優しくて、売れっ子の女優さんやこれから有名になっていく方々ばかり!

今なお最前線で活躍している吉永小百合さんや、歌と美貌で全ての人を魅了した松坂慶子さんなど名だたる人ばかり。

 

ヒロインで映画を選ぶのもありですね!

 

私の好きな「男はつらいよ」作品

「男はつらいよ」はなんてったってコメディですから、笑いどころが盛りだくさん!

寅さんが帰ってきて団子屋に入ってくる時なんて、毎度毎度笑わされます。

 

私が1番好きなのは第五作目の「男はつらいよ 望郷編」

寅さんが放浪の旅をやめて、地に足つけて地道に働こうとする話です。

 

裏の工場で働くことになった寅さんは、朝起きてきて叔母ちゃんと叔父ちゃんに「んじゃ、働いてくるかんね!」と残して意気揚々と工場へ出かけていきます。

しかし、すぐに工場を解雇され、寅さんの評判が知れ渡っている柴又ではどこも雇ってもらえず、

江戸川の平底船で居眠りしている間に手綱が解けてそのまま川下りしていくというオチ。

そして浦安の豆腐屋で働いていますという手紙が1カ月後に送られてきてー

 

もちろんその豆腐屋の娘が美人なんですけどね。

居眠りしたまま川下りしちゃうって笑

海に出なくて、寸前で起きれてよかったねという感じです。

 

居眠りしてから豆腐屋で働くまでは描かないので、その間の出来事は私たちの想像に任せられるのですがそれがまた巧みの技。

山田洋次監督のなせる技ですね。

 

今なお愛される寅さん

舞台の柴又には「寅さん記念館」もあります。

観たことがなくても、とっても楽しめる上に昭和の空気も味わえます!

私もとっても大好きで、また行ける日を楽しみにしています。

(外壁工事のため11月5日〜12月下旬まで休館予定)

 

ちょっと笑いたくなったら是非『男はつらいよ』を観てみてください〜

 

それと最後に一押し!

今話題の『極悪女王』も昭和の熱気を感じられるのでオススメです!

 

SAKURA

1997年生まれ
大学では芸術学を専攻。
好きなものは映画と海外ドラマとジャズ。

現在は学生兼フリーライター
イラストも描いてます♩

インスタグラム@_________sakura_________
ブログ https://sakuramiyazaki.com/

 

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