パリジェンヌらしいシックな着こなしが素敵なカミーユと、いつどんな時も楽しい色合わせを披露するエミリー。個性的な2人のスタイリング、どちらをお手本にしてみる?
“CAMILLE” style sample
デニムonデニムスタイルに赤の差し色で女性らしさを演出
父親が経営するシャトーにて、これぞパリジェンヌ! な装いに身を包むカミーユがモデル。カジュアルな薄色デニムのセットアップには、鮮やかな赤いセーターがよく映える。全体のバランスを引き締めつつ品よく仕上げてくれる、黒小物の使い方も参考にして。
メンズライクなアイテムだって品よく着こなすのがパリジェンヌ流
シンプルながらエッジの効いたルックが特徴的なカミーユをお手本に、王道カジュアルスタイルをアップデート。メンズライクな印象を与えるツイードジャケットとワイドデニムパンツも、華やかなフリルブラウスと小物をプラスすることで、エレガントな着こなしに仕上がります。
V字型のステッチやヴィンテージライクな風合いなど、3rdモデルを彷彿とさせるクールなGジャンは、Tシャツやフーディでとことんカジュアルに、はたまたスカートと合わせてフェミニンに着こなすこともできる、汎用性の高さがGOOD。
70年代ファッションを思わせるビッグベルボトムのデザインは、カジュアルながらスタイリッシュな印象もゲット。やや長めにつくられたレングスは、ヒールやロングブーツとの相性抜群。
デニム本来の質感と経年変化を最大限に楽しめる生機(きばた)生地を使用。太もも部分のほどよいワイドさと、裾にかけてストンと落ちるシルエットは、身体のラインを拾いすぎず、ラフな穿きこなしを叶えてくれる。
《レペット》のアイコニックモデルといえば、「サンドリヨンバレリーナ」。上質なパテントレザーで仕立てられた、トレンドに左右されない上品な1足は、レディのワードローブに必携です。
ころんとしたキュートなシルエットと、安定感ある深さが魅力のウール100%ベレー帽。デニムアイテムと一緒に組み合わせるだけで、あっという間にフレンチシックな印象が漂うから不思議。
フランス産のレース&フリルを装飾したガーリーなブラウスは、カジュアルなデニムアイテムをグッと華やかに導いてくれる優れもの。セーターの下やジャケットの下に忍ばせるのも効果的。
“EMILY”style sample
お互いの色を引き立て合うパープル×イエローの重ね着
エブリデイ・カラフルなエミリーを参考に、まずは色のレイヤードに挑戦。深紫のカーディガンに鮮やかな黄色のブラウス、ちょっぴり派手かも? なんて組み合わせも、補色同士なら案外馴染む。フリル袖×チュールスカートのガーリーな着こなしもドラマチックでいいね!
水色スラックスを主役に、オレンジパンプスを差し色に。
強いカラー同士の組み合わせって勇気がいるけれど、顔から離れたボトムでならトライしやすいという事実。スタイリッシュな水色スラックスに、エレガントなオレンジパンプスを合わせたら、互いの色を引き立て合って、素敵なコントラストの出来上がり。
あたたかさ、軽さ、ふわふわの手触りが堪能できる、ウール、アンゴラ、アルパカの混紡糸仕立て。キュートになりがちなギンガムチェックも、ベージュ×紫ならエレガントな印象に。
トルコ・イスタンブールの伝統織物を用いた《キリムアーツ》。アーティなオリエンタル柄と華やかな色使いをさり気なく取り入れて、シンプルな装いをアップデートしちゃおう。
アッパーには、カンガルーの毛を染色したフラッフィーな素材を使用。ポップな見た目とカラーリングが、スタイリングに愛らしさを添えてくれること請け合い。ボリューミーな1足は、タイトなボトムスとベストマッチ。
ふんわりとした手触りが楽しめる、シャギー加工を施したセーター。大きくあいた襟元は、フェミニンかつエレガントな印象を与えてくれる。シャツやスカーフとのレイヤードスタイルも楽しんで。
昭和を代表する女優、高峰秀子がコレクションしていたスカーフがデザインソース。鮮やかな色×柄のカーディガンには、デニムパンツはもちろん、イエローやグリーンなど色物スカート合わせても素敵♡
photograph_Suganuma Shotaro
styling_Kitagawa Saori
hair&make-up_Nagasawa Aoi
model_Ginger
edit_Hino Harumi,Yamazaki Takamichi,Nozaki Nanami〈KIP Inc.〉
design: Kawai Hiroyasu〈VIA BO, RINK〉
FUDGE vol.256 2024年11月号より