パリ特集にちなんで、今月のビューティはフランス生まれのコスメを紹介。愛され続ける老舗ブランドの新色をぎゅっと凝縮。こちらではフランスを代表するメゾン系コスメブランドから、ひと塗りで主役になるリップをピックアップ。ポーチの中に入っているとテンションの上がる、かわい子ちゃんたち。
CHANEL
1910年にガブリエル・シャネルは帽子店をオープン。フレグランスとビューティ製品の製造販売を担う会社を1924年に設立し、同年初めてスティック型のリップスティックを発表している。時代の先端を行く「シンプルで洗練された美しさ」はずっと変わらない。今年のホリデーコレクションは、フューシャやローズ、コーラルといったさまざまなピンクをテーマに展開。中でも、パールが煌めく華やかな青みピンクのルージュは特別感たっぷり。これ1本で、メイクアップが完成しそう。
CELINE
モダンで機能的なデザインの代表的なブランド《セリーヌ》。2018年にクリエイティブ・ディレクターに就任したエディ・スリマンによって、香水やキャンドルなどビューティの分野にも進出。満を持してこの11月にコスメティックラインがデビューする。《セリーヌボーテ》初めてのアイテムは、ローズの香りが付いたクラシカルな赤リップ。ソフトマットなテクスチャーで、洗練された王道感。
YVES SAINT LAURENT
前提的でエレガント、そしてジェンダーレス。ムッシュ・サンローランが打ち出したそんなスタイルを、確固たるものにするメイクアップライン。特にリップスティックはアイコニックな存在で、現在も10以上のラインナップを展開している。唇が紅潮したような血色感が話題を呼び、発売以来快進撃を続けるティントバーム。強くなりがちなブラウンカラーも、ナチュラルで溶け込むような色味になるのでつけやすく、やわらかな雰囲気をまとわせてくれる。
GUERLAN
フランスで最も古い化粧品(香水)ブランドで、その始まりは1828年とおよそ200年の歴史あり。心をくすぐる豪華なパッケージが特徴的。むっちりと唇を包み込むシルキーなリップ。9種類から選べる大人気のミラー付きケースで、メイク直し姿がぐっとエレガントに。ピンクベージュは顔色をふんわり明るく見せてくれる。
LANCÔME
1935年に誕生した《ランコム》。どのアイテムもラグジュアリーな使用感が特徴。リップは発色と色持ち、どちらも良いのが人気の理由。その名の通りバターのように熱でとろける濃厚テクスチャーのスキンケアリップ。大人感ある落ち着きブラウンもツヤツヤ仕上げなら取り入れやすい。色名も洒落ていて素敵。
GIVENCHY
オードリー・ヘプバーンが愛したことで知られる《ジバンシイ》。1989年のコスメラインの誕生から今日まで、リップはスター製品。サテンを思わせる上質な輝きを放つパール入りリップ。赤みブラウンなら即、おしゃれ顔に。うるおいを与えるヒアルロン酸を含む自然由来成分90%配合。
photograph_Nitta Kimihiko
styling_Takaue Mina
hair & make-up_Murakami Aya
model_Anjie
edit_Yoshida Kei
design_Honda Yasuki
FUDGE vol.256 2024年11月号より