ミッドセンチュリーの代表的存在、イームズ。家具やプロダクト、建築作品だけでなく、チャールズ&レイ・イームズ夫妻の装いも、タイムレスな魅力を放っていることは、なかなか知られていない。2人のアイデンティティ香るファッションに散りばめられた、粋なお洒落のヒントを探ってみよう。
セットアップスタイルもチャールズの真骨頂。いわゆる、品の良いスーツもお似合いだが、どこか味わい深いコーデュロイやツイードを、ラフに着こなす姿がとにかくカッコいい。重厚な黒縁メガネの奥に潜む、愛嬌たっぷりの笑顔の先には、愛妻レイの姿があったのかな?なんて、果てしない空想も広がっていく。
ジャケット¥63,800、ネクタイ¥8,800/ともにENGINEERED GARMENTS(ネペンテス ウーマン トウキョウ)、ベスト¥64,900 、パンツ¥61,600/ともにTOU JOURS(トゥジュー 代官山ストア)、中に着たシャツ¥20,900/HANDWERKER(アシードンクラウド)、メガネ¥47,300/MOSCOT(モスコット トウキョウ)、シューズ¥92,400/Paraboot(パラブーツ青山店)
チャールズ同様、装いはシックな色合いがお好みのレイ。その中で唯一、彼女が差し色に加えていたのが、ピンク。首元に、手元に、ヘアスタイルに……と、さりげなくも印象的に見せるセンスに、洗練さが宿っている。
ワンピースコート¥58,300/nest Robe(ネストローブ 表参道店)、シャツ¥20,680/LE GLAZIK(ビショップ)、カットソー¥19,800/Plantation(エイ・ネット)、ピアス¥36,300/DANIELA DE MARCHI、ブレスレットにしたネックレス¥69,300、ブレスレット¥20,900/ともにDELPHINE CHARLOTTE PARMENTIER(以上すべてアッシュ・ペー・フランス)、時計¥547,800/“Cartier”
vintage(ECW SHOTO)
レイがデザインした木製スツールに佇む。美しいフォルムと座り心地が気に入って、イームズハウス
のあちこちで愛用していたそうだ。肩ひじ張らず過ごせる時間は、洗いざらしのストライプシャツ
にラフなカーディガン、馴染みのチノパンが似合う。緑豊かな中庭をすり抜けて、スタジオと自宅
を行ったり来たりしていたのだろう、きっと。
シャツ¥39,600、カーディガン¥42,900/ともにATON(エイトン青山)、中に着たカットソー¥19,800/MHL.(エムエイチエル.)、パンツ¥44,000/HERILL(にしのや)、メガネ¥47,300/MOSCOT(モスコット トウキョウ)、イームズターンドスツール(ウォールナット)¥238,700、(エボニー)¥184,800/ともにHerman Miller(ハーマンミラーストア 青山)
onKuL vol.21(2024年10月売号)「イームズ夫妻のおしゃれを知る」より。
photograph : Yuya Shimahara[UM]
styling : Mio Kiyomiya
hair&make-up : Keita Iijima[mod’s hair]
model : Maya Michiki
edit : Arisa Matsui
cooperation : AWABEES
re-edit:Saki Katayama