なぜか盛り上がる、つぶあん派、こしあん派論争。それだけ私たちは、いつもあんこを欲している。老舗の味から気になるモダンなお菓子まで……”お気に入りのあんこ”を推薦してもらいました。
『匠紀の国屋』のあわ大福
「このふんわり食感は他では味わえません(鈴木幹也さん)」。粟(あわ)とつきたてのお餅を混ぜた生地は、“赤ちゃんのほっぺ”と例えられるほどもっちりほわほわ。噛むほどに、風味豊かな粟の香りを感じられる。あわ大福 ¥290
匠紀の国屋
place : 東京都世田谷区玉川3-17-1 玉川高島屋S.C 本館 B1F
tel : 03-5716-2814
open : 10:00~20:00 休みは玉川高島屋S.Cに準ずる
『とらや』の残月
「生姜風味の独特の味わいが好きです(onKuL 出版元 松井さん)」。明け方に残る薄雲をまとった月を表現した、風情のある佇まい。生姜の風味があんこの甘さを爽やかに引き締める。大正時代の菓子見本帳に意匠が描かれている歴史ある銘菓。残月 ¥346
とらや 赤坂店
place : 東京都港区赤坂4-9-22
tel : 03-3408-2331
open : 平日9:00~18:00 土日祝9:30~18:00 ※3Fの菓寮(喫茶)は11:00~17:30(L.O.17:00)
『小麦と酵母 濱田家』のあんぱん
「いろいろな種類のあんぱんがあって、どれもおいしい !(鈴木幹也さん)」。歯切れのいい生地にゴロゴロ入ったくるみの食感が食欲をそそるくるみあん ¥281と、バター香るクリーミーなこしあんがしっとり生地に包まれた塩バターあんぱん ¥248。
小麦と酵母 濱田家 三軒茶屋本店
place : 東京都世田谷区三軒茶屋2-17-11
tel : 03-5779-3884
open : 平日8:30~19:30 ※土日祝は8:00〜20:00
『越後鶴屋』のいちご大福
「まず、お餅自体がすごくおいしい(谷口大輔さん)」。つぶあんには程よい酸味の「とちおとめ」、こしあんにはなめらかなあんに染み渡るよう水分量と豊かな香りを持つ「とちあいか」と、バランスの考えられたおいしさ。一期大福 ¥340
越後鶴屋
place : 東京都杉並区松庵3-38-20
tel : 03-3335-0450
open : 09:00~18:00 月休 祝日の場合火曜代休
『あんみつ みはし』の白玉あんみつ
「子どもの頃の思い出と変わらぬ店の雰囲気に、幸せな気持ちになります(onKuL 出版元 太田原さん)」。なめらかなあんに、白玉や寒天、求肥、赤えんどう豆など、様々な食感や味わいの組みあわせが楽しい。伝統のみつをかけて召し上がれ。白玉クリームあんみつ ¥890
あんみつ みはし 上野本店
place : 東京都台東区上野4-9-7
tel : 03-3831-0384
open : 10:30~21:00(L.O. 20:30)不定休
onKuL vol.20(2023年4月売号)より。
photograph:Daisuke Taniguchi
edit:Moe Shibata
re-edit:Saki Katayama