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令和を変える!関西の発想力 〝あなたの株が上がる〟関西出張土産の空港ショップ「諸国屋」 ヒットの裏には…コロナ禍をチャンスに変える逆転発想

zakzak by夕刊フジ / 2024年6月21日 15時30分

伊丹空港で一味違う土産を売る本多匠さん(夕刊フジ)

地域に眠る逸品を発掘

6月も終わりに近づき、株主総会や団体総会が増える中、出張の土産に気をつかう機会も増えました。

なぜなら「たかが土産」と甘く見ていると、あなたの株が大暴落してしまうからです。今や、ご当地土産のトレンドはネットやSNSで話題の的になっているのです。適当に選んでいると家族や同僚から〝ダサい〟という烙印(らくいん)を押されかねません。

そこで今回は、大阪国際空港(伊丹空港)の出発ゲート近くで、ひと味違う関西土産を販売する「諸国屋」を取材しました。地元の商工会議所などと連携して、地域に眠る逸品を販売する「地方創生セレクトショップ」です。

「当店の土産品の4割は、他の店では売っていない逸品です」と店長の本多匠さん。埼玉県の出身らしく、外から見た関西の魅力が手に取るようにわかると言います。

しかも、その目利き力を生かして関西各所に出向き、地域に眠る逸品を発掘しているとか。この地道な努力が、話題の商品を生んでいるのです。

さらに、商品開発にも余念がありません。現在、売り上げトップのキャラメル菓子「THE CARAVEL OSAKA」は、伊丹空港で働く女性たちのグループ「チームそら女子」とともに開発したオシャレな土産品。見栄えするカラフルなパッケージに、「キャラメル」と「トラベル」を掛け合わせた造語「キャラベル」とユニークな商品名をつけることで、ヒットに必要な要素を整えました。つまり、「伊丹空港限定の〝映えるスイーツ〟で、旅で楽しむキャラメルだからキャラベルって名前らしい」などと一言添える楽しみを添えた、ストーリーのある土産品に仕上げたのです。

しかし、本多さんは店長だから、店舗管理だけでも忙しいはず。なぜみずから商品開拓に注力できるのでしょう。ズバリ聞くと、「実はこの店、コロナ禍中の2020年8月にオープンしました。だから開店当初は仕事になりませんでした」とエピソードを明かしてくれました。

なんでも、オープンから開店休業状態が続いたため、浮いた時間を生かそうと店長みずから関西の逸品を探しに行くようになったそう。ヒットの裏には、コロナ禍をチャンスに変える逆転発想があったのです。

今では、右肩上がりの売り上げアップが続き、地域との連携も関西全域に拡大しているとか。これがホントの「三方よし」ですね。おそれ入りました。 (地域ブランド戦略家 殿村美樹) =隔週木曜日掲載

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