1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 政治

ニュース裏表 安積明子 7・7投開票の東京都知事選、沈黙の小池氏の戦略とは? ヒントは過去2回の当選、常に話題になることが狙いか

zakzak by夕刊フジ / 2024年6月12日 6時30分

出馬を明言しない小池氏の戦略が注目される(夕刊フジ)

東京都知事選(20日告示・7月7日投開票)で、3選を目指すといわれる小池百合子知事はいまだ沈黙を守っている。

すでに立憲民主党の蓮舫参院議員、広島県安芸高田市前市長の石丸伸二氏、元航空幕僚長の田母神俊雄氏、タレントの清水国明氏らが続々と出馬表明している。そして、どうやら小池氏も〝意欲満々〟のようだ。

その小池氏は2日、東京都港区長選で初当選した清家愛氏と、当選翌日に面談した。数分間の対面で、小池氏は「東京都と区がしっかり連携しながら進めていければいいと思っています」とだけ述べたという。

一方、小池氏は5月28日、その清家氏に敗れた武井雅昭港区長を含む、東京都の首長52人から都知事選への出馬要請を受けている。お膳立ては着々と整っているようにも見える。

にもかかわらず、「後出しジャンケン」にこだわるかのように、出馬表明を遅らせる理由は何か―。そのヒントは過去2回の都知事選にあると見る。

衆院からくら替えして初出馬した2016年、小池氏は告示の15日前に立候補を表明した。そして、再選を果たした20年は、告示日の6日前に出馬会見を開いている。

16年の小池氏は〝チャレンジャー〟だった。第2次安倍晋三政権では要職から外れ、党広報本部長を務めたくらいで、重用されなかった。都政に影響力があった当時の内田茂自民党都連幹事長らと折り合いも悪かった。

だから、都知事選への挑戦は、小池氏にとって「リベンジ」だったに違いない。

これに対し、自民党は党員に小池氏を応援することを禁じ、家族や関係者による応援も処罰すると厳しく締め付けた。しかし、それが小池陣営の求心力を高めることにつながった。小池氏のテーマカラー「緑」は〝嵐〟となり都内を席巻。291万票超を獲得して勝利した。

一方、20年の都知事選は現職として〝守り〟に転じた。前年から、新型コロナウイルスが猛威を振っていたが、小池氏はこれを逆手に取った。

当時、学歴疑惑に迫ったノンフィクション作家、石井妙子氏の著書『女帝 小池百合子』(文藝春秋)がベストセラーになっていたが、コロナを理由に選挙活動による露出を極力控えた。さらに、在日エジプト大使館がSNSでカイロ大学の卒業証明を公表したこともあり、結果として、小池知事は366万票以上も獲得して大勝した。

12日午後に出馬表明するとの報道もあるが、「不出馬説」もくすぶっていた。いずれにしろ常に話題になることこそが、小池流の「戦略」なのかもしれない。 (政治ジャーナリスト)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください