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自民総裁選への揺さぶりか 中国とロシア、日本海などで合同演習 米も警戒「台湾有事での連携確認と情報収集が狙いでは」

zakzak by夕刊フジ / 2024年9月10日 11時45分

日本を威圧するロシアのプーチン大統領(夕刊フジ)

中国とロシアが日本への威圧を高めている。中国国防省は9日、日本海とオホーツク海の海空域で、ロシア軍と合同演習を行うと発表した。実施時期は明らかになっていないが、同日までに日本海入りする中国艦艇も確認された。ロシア軍は今月中に海空部隊を派遣する見通しとなっている。識者は、自民党総裁選(12日告示、27日投開票)に合わせた日本への揺さぶりとみて厳戒を呼び掛ける。

防衛省統合幕僚監部は9日、中国の情報収集艦1隻、ミサイル駆逐艦2隻、補給艦1隻、フリゲート艦1隻の計5隻が7~8日、対馬海峡を北東に進み、日本海に向けて航行したと発表した。

中国国防省は演習の目的を「安全保障上の脅威への対応を増強する」としているが、中国とロシアは最近、日本に威嚇を続けている。

中国軍の情報収集機が8月26日、長崎県の男女群島沖で初めて日本の領空を侵犯し、その5日後の31日には、中国海軍の測量艦が鹿児島県口永良部(くちのえらぶ)島沖で日本の領海に侵入した。

ロシアは対日戦勝記念日としている今月3日、北方領土を事実上管轄する極東サハリン州で戦勝79年を記念する軍事パレードを強行した。ウラジーミル・プーチン大統領も、北方領土訪問を繰り返し示唆している。

両国の軍事演習に対し、 ジョン・カービー米大統領補佐官は9日の記者会見で、「ここ数年間で中露両国が協力を拡大している」と懸念を示したが、このタイミングでの演習の狙いは何か。

軍事ジャーナリストの世良光弘氏は「岸田文雄政権の退陣、総裁選の権力の空白期に揺さぶりをかける狙いがあるのだろう。演習自体の目的としては、台湾有事が起きた際の北方での連携を確認するほか、日米の動きを情報収集するという狙いがあるのではないか。台湾有事に絡み、日本に対して『中国の内政問題に口出しするな』というメッセージも含まれているのかもしれない。日本側は演習をつぶさに監視し、次期総裁候補は脅しに屈せず、強い態度で臨む必要がある」と語った。

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