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植木通彦 ちょっといい話 SGグランプリ前の「三国・鳴門・福岡」は冷静さがカギ ボートレーサーが目指す最高峰の大会前のGⅠ戦線、3場の特徴を分析

zakzak by夕刊フジ / 2024年11月28日 6時30分

鳴門のドリーム戦に乗る島村選手(夕刊フジ)

1年間のボートレースの集大成、総勢1600人のレーサーのだれもが目指してきたSGグランプリまであと20日となりました。出場者は決まりましたが、この間もGⅠ戦線は続きます。11月28日から福井・ボートレース三国で北陸艇王決戦、12月3日から徳島・ボートレース鳴門で大渦大賞、8日からボートレース福岡で福岡チャンピオンカップが開催されます。

雰囲気は17日からのグランプリにシフトしますが、グランプリを意識し過ぎると目の前のレースが消極的になり、逆に攻め過ぎて事故を起こすとグランプリへのリズムを崩します。冷静さを保つ必要があります。私の経験ではいつも通りのスタイルでレースすることが大切で、それが結果的にグランプリによいリズムで参加できます。

今回は3GⅠ戦の開催場について書きます。

三国は淡水場でこの時期は気温と同時に水温もグッと下がり、モーター回転は一気に上がります。この回転をどう調整するかがポイントです。プロペラ角度の調整テクニックが必要で乗りやすさに差が出ます。3周回のレースタイムや直線展示タイムに如実に表れます。

初日のドリーム戦に地元から中島孝平選手、2日目は萩原秀人選手が出場します。プロペラ調整は走り慣れた地元レーサーが比較的早く仕上げるでしょう。タイムやコメントにご注目ください。

鳴門はこの時期には北寄りの季節風が吹き、スタートやターンタイミングが難しくなります。ドリーム戦初日は地元から島村隆幸選手=写真、2日目は田村隆信選手が出場します。島村選手は109期生で、私が養成所の校長をしていた頃の訓練生です。ハキハキした受け答えで訓練に取り組む将来を予感させる真剣さが印象的でした。

JLC公式YouTube植木通彦のボートレースウィークリーで解説する元レーサーの濱村芳宏さんも2人に期待していました。風向きはレースに影響するとも指摘されていましたので、走り慣れた地元レーサーや当地の勝率の高いレーサーにご注目ください。

福岡は海水場特有の干満差が特徴で冬場は干満差に加え風向風速でコンディションが変わります。特に1マークは博多湾に続く河川にあり、流れがある関係で常に波の状況を計算しながら走らなければなりません。穏やかなコンディションだとすごく乗りやすい場で、1マークのコース幅が広いのでハンドルを入れるスペースが確保しやすくターンは横に流れないため、差すのは難しいです。まくりやまくり差しの方が決まるかもしれません。

こんな3場の特徴を参考にご観戦ご声援をよろしくお願いします。

植木通彦(うえき・みちひこ) 1968年4月26日福岡県生まれ。福岡県立博多青松高校卒。86年11月デビュー。2007年7月の引退までSG優勝10回を含む74回の優勝、公営競技初の年間獲得賞金2億円を達成したボートレース界のレジェンド。2018年、初代ボートレースアンバサダーに就任。テレビ『BOAT RACEプレミア』他、ネット放送、イベント、講演会で活躍中。『植木通彦オフィシャルブログ』(二次元コード)でも発信。

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