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7月3日の新紙幣発行で3つの注意点 混乱に乗じたデマ、偽札の〝駆け込み〟使用、警察騙る詐欺の手口 日銀Ⅹでも注意喚起

zakzak by夕刊フジ / 2024年6月21日 11時23分

1万円札と5000円札、1000円札の新紙幣が7月3日から発行される。3種類そろって刷新されるのは20年ぶりだ。金融当局や警察は、混乱に乗じたデマの拡散や詐欺の横行、偽札の〝駆け込み使用〟などに警戒を呼びかけている。

1万円札の肖像は1984年から続いた福沢諭吉から渋沢栄一に交代する。5000円札が樋口一葉から津田梅子、1000円札が野口英世から北里柴三郎になる。

紙幣の刷新は、偽造防止技術の強化や誰でも使いやすい「ユニバーサルデザイン」の実現が狙いだ。

一方で、「眠っているタンス預金を市中に引き出す狙い」との見方も根強くある。

ただ、日銀は5月29日のX(旧ツイッター)で、《従来のお札は新しいお札が発行された後も、引き続き、使うことができますので、新しいお札に交換いただく必要はありません》《「従来のお札が使えなくなる」といった誤った情報や、詐欺行為などにご注意ください》と注意喚起した。財務省や警察も同様の呼びかけを行っている。

迷惑情報フィルタサービスを提供する「トビラシステムズ」は、新札発行に伴って予想される詐欺の手口を紹介している。

《「従来の紙幣は使えなくなるので回収する」と言い、現金をだまし取る》《「古い紙幣を振り込めば、新しい紙幣に交換する」と言い、指定の銀行口座に振り込ませる》《「ATMで紙幣を使えるか調査を行っているので、協力してほしい」と言い、現金をだまし取る》というものだ。

同社広報は「社会的な変化に便乗しようとする手口に注意が必要だ」と話す。

悪徳商法や詐欺事件に詳しいジャーナリストの多田文明氏は近年の詐欺など犯罪の手口に視線を向ける。

埼玉県内の高齢女性が2019年、現金2500万円を詐取された事件では、警察官を名乗る犯人が「あなたの通帳が犯罪に利用された。自宅に保管している現金が偽札の可能性があるので札番号を確認する」と噓を言って現金を持ち出させたという。

多田氏は「近年は警察をかたる手口が多く、高齢者が騙されがちだ。古い紙幣の確認を求める手口だけでなく、最初のうちは見慣れていない新紙幣の確認を求めるケースもあり得る。また、犯罪組織が古い偽札を〝駆け込み需要〟的に流通させることにも注意が必要だ」と指摘した。

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