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凄腕アナリスト ザ・覆面 「JVCケンウッド」暴落相場でも逆行高 1年9カ月に及ぶ上昇トレンドを継続、16年ぶりの株価4ケタ回復を達成

zakzak by夕刊フジ / 2024年8月14日 6時30分

5日に1987年10月の「ブラックマンデー」時の下げ幅を上回る過去最大の下げ幅4451円安を見た日経平均。日銀の内田真一副総裁が北海道函館市で開かれた金融経済懇談会で「市場が不安定な状況で利上げをすることはない」「当面、現在の水準で金融緩和をしっかりと続ける必要がある」と述べて為替が円安に向かい、日経平均も続伸と落ち着きを取り戻し始めた。

まだまだ予断は許さず日経平均の波乱展開は続きそうだが、ヒステリックな警戒感は日柄とともに、次第に後退していくことになるだろう。

14日に4~6月期の決算発表も一巡し、株式市場は「夏枯れ相場」を迎える。そして今後の市場の関心は、再び米国の景気動向に移ってくる。月内では、21日の7月開催FOMC(米連邦公開市場委員会)議事録公表、28日の半導体大手のエヌビディア決算、30日の米7月個人所得・個人消費支出の発表がイベントとして注目される。

ここまでの相場波乱の渦中にあっても株価上昇トレンドを維持して、年初来の高値水準にある銘柄がある。東証プライムの「JVCケンウッド」(6632)だ。2008年10月に日本ビクターとケンウッドが経営統合して発足した企業だが、暴落相場となった8月に入っても月間で10%を超す上げ幅で16年ぶりの株価4ケタ回復を達成している。

22年11月を起点に上昇波動を堅持して、週足チャートでは13週移動平均線とともに上昇を続ける26週移動平均線を下値サポートとして上げが続いている。この約1年9カ月続く上昇過程では、4半期決算ごとに大陽線を引く相場リズムが形成されており、事業成長がストレートに評価されている。

北米公共安全市場向け無線機の好調続く

JVCケンウッドは、モビリティ&テレマティクスサービス(カーナビ、カーオーディオ、アルコール検知器、ドライブレコーダーなど)、セーフティー&セキュリティー(業務用無線システム、セキュリティー・放送システム)、エンターテインメント・ソリューションズ(オーディオ、音楽・映像コンテンツ)の3事業が柱となっている。

特に成長しているのが北米公共安全市場向け無線機の需要だ。傍受が難しいデジタル業務用無線が警察・消防・救急分野のほか、学校、病院などで採用が広がっている。

1日発表の第1四半期連結業績は前年同期比で売上高は2・5%増、営業利益20・2%増、四半期利益58・3%増と高い利益伸長。通期予想の営業利益182億円(前期比0・1%減)、当期利益125億円(同4%減)は据え置かれたが、第1四半期で通期予想に対する進捗率は営業利益で33%、当期利益で44%に達し、通期増益への上方修正が期待される。

外国人株式保有比率が42・7%と高く、株価1000円近辺のPER(株価収益率)は13倍、PBR(株価純資産倍率)は1・3倍と割高感はなく、上値余地はまだ高そうだ。

■ザ・覆面(ざ・ふくめん) 金融業界では知る人ぞ知るベテラン。株式の分析と着眼点の鋭さに定評がある。名を出せばハレーションが大きいため、覆面で参戦。

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