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ノマドの窓~渡る世間はネタばかり~ 旅行ガイドには載らない沖縄の「名物弁当バトル」 香川の讃岐うどんと同じ存在なのに…全然フューチャーされない不思議

zakzak by夕刊フジ / 2024年6月26日 15時30分

先日、香川県の暮らしには〝讃岐うどん〟が根付いているということを改めて書いた。そして、それは観光の目玉コンテンツでもあり、地元の人たちにとっては生活に欠かせないもので、どんな旅行ガイドでも特集されている。

さてそれでは、同様に沖縄の人たちの暮らしに根付いていて、生活に欠かせないものなんだけれど……。「観光の目玉」にもならず、どんな旅行ガイドにもフィーチャーされていないものを御存じだろうか?

それは〝弁当〟である。「はぁ?弁当って日本全国どこにでもあるけど」という方に、改めて〝沖縄の弁当文化〟のことを紹介しておきたい。

その〝うちなー弁当〟の特徴をわかりやすく箇条書きにすると

・『ほっともっと』『オリジン』などのチェーンとは一線を画し、家族経営や仲間経営の、地域に根ざしたローカル弁当屋がそこかしこに。

・その多くは早朝(例えば朝6時とか)にオープンして、お昼頃に売り切れ閉店となる。

・いかにも手作り感満載の各種惣菜(煮物・炊き物・揚げ物・お漬物など)を「ごはんに添える」だけでなく「ごはんに乗せて」ある。

・300円ぐらいから、高くても500円までというリーズナブルな価格。

・知らない人がいないほどの超人気店が存在し〝弁当屋ランキング〟なども存在する。

・地元の知人によると、女子高生なんかも昼休みに買いに出て、楽しくランチしてるらしい。

・タクシー運転手さんに弁当の話題を振ったら、嬉々として〝弁当通り〟のことを話し出し、自分のイチ押しを熱く語った。

こうやって書き出すと、香川における〝うどん〟と全く同じ存在なのである。なのに、ガイド本に紹介されない不思議。

年に数回、沖縄を訪れる私としては、当然そこに行って感じなければならないわけで、使命感にかられて数軒に行ってみた。

例えば、観光名所の壺屋エリアにある『むんじゅる弁当』。沖縄人ならほとんどの人が知っている有名店だ。営業時間が凄まじい。朝9時から14時、休憩挟んで17時から翌朝6時! 外観の写真を撮ろうとしたら、人がどんどん入って行く、出て来る。1日にとんかつを600枚揚げて、お米は1トン炊くという。そして、こちらも超有名な『キロ弁』。そう、弁当の重さが1キロあるところから名付けられた。朝4時にオープンして、お昼には売り切れてしまう。

ガイド本には載ってないけど、来沖の際はぜひともチェックしてほしい。安くておいしい沖縄がそこにあります。

■東野ひろあき(ひがしの・ひろあき) 1959年大阪生まれ、東京在住。テレビ・ラジオの企画・構成(山寺宏一&野沢雅子のFM大阪「ニュー・ノーマル・ライフ」など)、舞台脚本(「12人のおかしな大阪人」など)や演出(松平健とコロッケ「エンタメ魂」など)、ライブ企画&プロデュース(キムラ緑子と大谷亮介の「ドリー&タニーライブ」など)、コメディ研究(著書『モンティ・パイソン関西風味』など)、他幅広く活動。猫とボブ・ディランをこよなく愛するノマド。

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